オランダ

オランダ:ハーレム

倉田 直子(くらた なおこ)

職業…ライター
居住都市…ハーレム(オランダ)

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今まで何度かイギリスの食事に関して書いてきましたが、今回は国が考える「健康を保つのに有効な食事」について書きたいと思います。
食事と言うか「品目数」ですかね。

NHS(National Health Service)という国営の医療サービス事業を行う機関が、10年ほど前から「5 a day」というキャンペーンをUK国内で展開しています。
これは文字通り「1日に野菜や果物を5品目以上食べましょう」というものです。
NHSが、「健康を保つためには、それくらい食べないといけないですよ」と提唱しているのです。

日本だと「1日30品目」と言われていましたから、かなり少ないですよね。
でも想像するに、きっとイギリス人には5品目でも大変なんじゃないかな~と思います。
ランチに食べるサンドウィッチにはさんであるレタスとトマト、夜は肉の横に添えてあるフライドポテトとコーンでおしまい…あら1品足りない…みたいな日もザラなんじゃないかなと思います。

そういう人たちの注意を喚起するためかどうかは分かりませんが、UKで売られている食べ物の多くには「これは5 a dayにカウントできる食べ物ですよ」というマークやシールが付けられています。


これはイチゴのパッケージ。
「1日に7個食べれば、5 a dayの1つになります」という意味のシール付き。


これは、ミックス・ベジタブルの缶。
「ティースプーン3杯で、5 a day!」だそうです。
量がティースプーン3杯というあたりに、NHSの精いっぱいの譲歩を感じます。

日本人から見ると「1日に5品目だけでいいのか~」という感覚ですが、考えてみれば1日30品目も食べるのは結構大変ですよね。
私も1日に使う野菜を数えてみたら、10品目もいかない日が何日もありました。

特にイギリス人の女性は結婚して子供がいても働くのが普通なので、あまり「30品目!30品目!」なんてがんじがらめにしたらパンクしてしまうことでしょう。
5品目は少ないような気もしますが、主婦にやさしい基準だと感じました。




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