ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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6月にサンパウロ市近郊の農園でタワワに実るアバカチ(アボカドの一種)。写真の木の高さは地上8メートルほど。

6月にサンパウロ市近郊の農園でタワワに実るアバカチ(アボカドの一種)。写真の木の高さは地上8メートルほど。

 アボカドの一種は、ブラジルでアバカチと呼ばれています。
 アバカチはブラジル各地で10メートル前後の大木に育ち、一年中、どこかで実を付けているようです。


アボカドとフルーツ類、砂糖、牛乳を加えてジュースを作るところ

アボカドとフルーツ類、砂糖、牛乳を加えてジュースを作るところ

 サンパウロでも一年中、ブラジル産のアバカチが販売されています。

 サンパウロ市近郊では5月から6月頃が旬で、庭先の木や田舎の農園の大木にタワワとアバカチが実っています。土地になじんでいる木であれば、あまり手を加えず放っておいてもよく実るようです。
 
 最近のフェイラ(露天市)では1個平均1~2レアル(約50~100円)くらいでフルーツ売り場に販売されています。田舎でアバカチがドッサリ実っている様子を見ると、まさに金のなる木の様相を呈しています。

 日本で見かけたことのあるメキシコ産などのアバカチに比べ、ブラジルでおなじみのアバカチは、サイズが平均縦15センチから20センチと大きく、臭みが少なく、味わいはみずみずしいのが特徴です。

 アバカチの食べ方は、ブラジル人なら砂糖と混ぜるのが一般的です。ミキサーに砂糖や牛乳と混ぜ合わせてアバカチジュースにしたり、パパイヤ、イチゴ、バナナなどのフルーツを混ぜて「ビタミーナ」と呼ばれるミックスジュースを作ることもあります。
 もっと野生的な人なら、アバカチを半分に割って種を除き、そこに砂糖やコンデンスミルクのような甘味料を加えてスプーンでとろとろに混ぜて食べてしまう人もいると聞きます。

 和風には、ブラジルで見かけるカリフォルニア巻きに、ちょこっとアバカチが巻かれていることがあります。

 昔、ブラジルに移民した日本人は刺身が食べられない時代もありました。そんな時、大きなアバカチをトロのような感覚でしょう油をつけて食べていたという話も聞きます。

 実際、ブラジルのアバカチはたっぷりと果肉がつまっています。サラダなどにパラパラっと加えるだけでは有り余ってしまいます。ブラジルらしい贅沢なアバカチの食べ方として、和風には、肉厚に薄切りにしてしょう油を付けて食べるというのも一つの方法です。


ブラジルのアバカチ(アボカドの一種)

ブラジルのアバカチ(アボカドの一種)


熟れて地上に転がり落ちたアバカチ(アボカドの一種)

熟れて地上に転がり落ちたアバカチ(アボカドの一種)


フェイラ(露天市)で販売されるアバカチ(アボカドの一種)

フェイラ(露天市)で販売されるアバカチ(アボカドの一種)


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