先日、2011年に生まれた子どもたちの名づけ人気ランキングなるものが、スイス統計局によって発表されていました。日本でも他の国でも、時代が変わるにつれて子どもの名づけの傾向も大きく異なるのが、当然の風潮とはいえ、とても面白いと思います。

　さて、スイスはドイツ語圏、フランス語圏、イタリア語圏と三つの言語・文化圏（正しくはロマンシュ語圏も入れて４つですけどね！）に分かれているので、人気の名前もそれぞれに大きく違ってくるのが特徴的です。

　フランス語圏では、エマ（Ｅｍｍａ）ちゃんが2004年からずっと一番人気のある女の子の名前だそう。2番目にクロエ（Chloé）ちゃん、そしてララ（Ｌａｒａ）ちゃんが3番目に人気のある名前なのだとか。他にも挙げてみると、ゾエ（Zoé）やらエヴァ（Ｅｖａ）、レア（Léa）ちゃんなんかも多い名前といいます。
　一方男の子の名前を見てみると、ガブリエル（Ｇａｂｒｉｅｌ）くん、そしてナタン（Ｎａｔｈａｎ）くんが一番人気と二番目人気の名前。3位にノア（Ｎｏａｈ）くん、4番目にマキシム（Ｍａｘｉｍ）くんが続きます。他にもルイ（Ｌｏｕｉｓ）、ノラン（Ｎｏｌａｎ）くんといった名前も昨年はよく名づけられたそう。

　さて今度はスイスのメイン言語圏、ドイツ語圏で人気の赤ちゃんの名前です。
　女の子の名前としてトップになったのはミア（Ｍｉａ）ちゃん。2番目はレナ（Ｌｅｎａ）ちゃん、そして3位にエレナ（Ｅｌｅｎａ）ちゃんが続きます。なんとなくロシアっぽい系の名前……に思えるのは私だけでしょうか……。更にレオニー（Ｌｅｏｎｉｅ）、ユーリア（Ｊｕｌｉａ）、アリーナ（Ａｌｉｎａ）ちゃんといった名前も人気です。
　一方、人気の男の子の名前として、レオン（Ｌｅｏｎ）くんという名が、2位のノア（Ｎｏａｈ）くんや3位のルカくん（Ｌｕｃａ）を抜いて一位です。その他にはダーヴィッド（Ｄａｖｉｄ）、レアンドロ（Ｌｅａｎｄｒｏ）、レヴィン（Ｌｅｖｉｎ）くんがトップ１０に入っているそうです。

　最後にイタリア語圏からは、ランキングにジュリアちゃん（Ｇｉｕｌｉａ）、ソフィア（Ｓｏｆｉａ）ちゃん、アリス（Ａｌｉｃｅ）ちゃん、そしてサラ（Ｓａｒａ）ちゃんといった女の子たちの名前が挙がりました。男の子の人気の名前はといいますと、マティア（Ｍａｔｔｉａ）くんやらアレッサンドロ（Ａｌｅｓｓａｎｄｒｏ）くん、レオナルド（Ｌｅｏｎａｒｄｏ）くん、さらにルカ（Ｌｕｃａ）、ダヴィデ（Ｄａｖｉｄｅ）といったさすがイタリアン！な名前が挙がっていました。

　ただでさえ文化・言語圏が複数あって子どもの名づけもユニークになってくるスイスなのに、在住外国人率も２０％と高いため、さらに子どもたちの名前はバラエティーに富んでくるので、学校の先生は発音に苦労していらっしゃるのかもしれませんね――。

　ちなみに私の場合、初めて会う人や電話で話をする人に自分の名前を名乗ると、すぐに「日本人でしょ？名前の響きが日本人っぽいもん！」と言われます（笑）。

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