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台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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新駅オープンを案内する広告

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 台北市の重要な交通機関MRTで、9月から新駅がオープンします。
 駅の名称は「東門(ドンメン)」。
 この駅は、忠孝新生(ジョンシャオシンション)駅と古亭(グーディン)駅の間にできます。エリアで言うと、かつて有名なマンゴーのかき氷店があった永康街(ヨンカンジエ)の近くです。
 


MRTの路線図

MRTの路線図

 ただ、この東門駅のオープンは、路線変更を行なう予定があるため、注目を集めています。

 上の2枚の写真を見ていただくと分かりますが、この駅がオープンすることで、古亭駅と忠孝新生がつながります。それに合わせ、南勢角(ナンシージャオ)駅から新莊、蘆州へ向かう新蘆線へ接続されます。これは、元々の路線計画の中にあったものですが、南勢角の路線からはすでに台北車站(タイペイチャージャン・台北駅)、北投(ベイトウ)方面につながっているため、駅の周辺住民からはこの決定に対して不満の声が上がっています。


9月から乗り換えで利用されるMRT古亭駅のホーム

9月から乗り換えで利用されるMRT古亭駅のホーム

 それは、「(今までは)台北駅まで一本で行けたのに、今更乗り換えなんて面倒くさい!」というもの。改めて路線図を見ていただきたいのですが、今の台北駅は板南線(バンナンシェン)、淡水線(ダンシュイシェン)と重なっていることから、昼夜を問わず混雑していて、乗り換えも移動距離が長く面倒。また、朝の通勤時間帯は、板南線の台北駅ー忠孝復興(ジョンシャオフーシン)駅はいつも混雑していて、乗るだけでも時間と体力を要する感じ。

 私は淡水に引っ越してからは、こうした事情から台北駅へ行く機会は減っていきました。


エレベーターの表示、地下2階の新蘆線のホームは未開通のため、表示がありません

エレベーターの表示、地下2階の新蘆線のホームは未開通のため、表示がありません

 東門駅のオープンに合わせ、南勢角駅からの路線は新蘆線に変わりますが、乗り換え駅の古亭駅では、利便性を考慮し、地下2階に停車する新莊、蘆州へ向かうホームと淡水・北投へ向かうホーム、地下3階に停車する新店(シンディエン)に向かうホームと南勢角へ向かうホームは向かい合わせになっています。東京メトロの銀座線と丸の内線のホームが向かい合わせになっている赤坂見附駅(渋谷行きと荻窪行き、浅草行きと池袋行き)をイメージしていただくといいかと思います。

 また、古亭駅での乗り換えもスムーズになるようダイヤ編成を行なうとMRT側はアピールしています。また、この路線変更で乗客が分散され、台北駅での慢性的な混雑の緩和も期待されていますが、果たしてどうなるでしょうか。

 路線変更は、現在工事中のMRTの新路線開通の際にも行なわれる予定があります。今回つまづくと、今後の路線変更のアナウンスで利用者の不満の声を抑えられなくなる恐れがあります。
 
 新駅オ―プン予定の9月まであと1ヶ月。
 MRTはどんな9月を迎えるでしょうか。



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