台湾版B級グルメ　30種類以上あるメロンパン

台湾：台北

小川聖市(オガワセイイチ）

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市（台湾）

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2013.12.28 up

輔仁大學（フーレンダーシュエ）の正門

　台湾の名物料理というと、どんなものを思い浮かべるでしょうか。

　鼎泰豐（ディンタイフォン）の小龍包、
　マンゴーかき氷
　小さい牡蠣がたくさん入った卵焼き
　…といった辺りはすぐに思い浮かぶのではないでしょうか。

　確かに、こうしたお店には多くの観光客が訪れ、行列ができるくらいの人気になっています。

　少々ひねくれ者（そうじゃないという声もありますが）の私は、こんなことをいつも考えていました。

　果たして、これら以外においしいものは台湾にはないのか?
　更に、安くておいしいB級グルメは台湾には存在しないのか？

　そこで、今回は私自身が歩いて見つけたB級グルメを紹介したいと思います。

　

大学の中にある文園餐廳（ウェンユエンツァンティン）

　その舞台は、台北市郊外にある新北市新莊區にある輔仁大學。元中日ドラゴンズの郭源治さんの母校で、上智大学、南山大学と姉妹校の関係にあるカトリック系の私立大学です。

　最寄りのMRTの駅は、輔大（フーダー）駅。
　台北駅からは、299バスでも行けますが、かかる時間を考えると、MRTがおススメです。

　大學についたら、1枚目の写真の正門から入り、ずっと直進し、上の写真の文園餐廳を目指しましょう。
＊地図は下記URL参照
http://www.fju.edu.tw/images/flatVersion_Original.jpg

焼きたてのパンが常時ならぶパン屋の棚

　その文園餐廳の奥にあるパン屋さんで売られている大波羅麵包（ダーボーローミェンバオ、メロンパンのこと）が、今回紹介するB級グルメ。

　このメロンパン、「知る人ぞ知る」という輔仁大學の名物で、学生たちだけでなく、その味を知る人たちに大人気の一品です。
　棚には、常時、奥の釜で焼いたメロンパンが並べられ、運が良ければ焼きたての温もりがあり、また軟らかくて香ばしい状態で食べることができます。

　

こちらはアップルメロンパン

　そこで私自身、試食することにしました。

　大きさは、日本で売られている大きいサイズのメロンパンよりも一回り大きく、写真を撮る際、「顔が隠れるんと違うか？」というくらいです。また、日本で市販されているメロンパンには、一口かじってミルクで流し込んで……という感じの固さだと思いますが、こちらは、その必要がないくらい軟らかく仕上がっています。
　

　最初は、上の写真のアップルメロンパン。
　
　一口かじると、中に少し大きめのりんごの角切りが入ったアップルジャムが入っていて、パンの外側の硬い皮と合わせ、その歯ごたえと甘さが食を進め、あっという間になくなってしまうほどです。

こちらは、ニンニク風味のメロンパン

　こちらは、ニンニクの香りが漂うメロンパン。
　外側の皮に、ニンニクの味が付けられています。
　しょっぱい味のメロンパンを期待して買ったものですが、一口かじって中から出て来たのは、甘酸っぱいヨーグルト風味のクリーム。このクリームとニンニクの風味が合わさり、食欲が更に増していくという一品です。

　…とはいえ、この2個を食べた時点で、私は満腹になり、他のメロンパンはギブアップせざるを得ませんでした。

　気になるお値段は、私が試食したような中に具があるタイプのメロンパンは33元（約115円）～、中身がないおなじみのタイプのメロンパンは25元（約87円）～となっています。以前食べたメロンパンでは、イチゴジャムやチョコクリームが入ったメロンパンもあるので、興味がある方は、一度行ってみてはいかがでしょうか。

　
（参考）
　営業時間は、平日は6:30～21:30、土曜日は7:30～14:00。
　パンが釜から出る時間帯は、平日は6:45～19:00、土曜日は7:30～11:00となっていますが、時間は日本のように厳格ではないので、ご注意ください。

　休日は、日曜日、祝祭日と大学の冬休みと夏休みですが、学校の予定によっては休みになることあります。
　冬休みは大体1月中旬（来年は1月20日から）から2月中旬（来年は2月17日から）までで、夏休みは大体6月下旬（来年は6月23日から）から9月中旬（今年は9月15日から）までです。