ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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約30センチ×50センチの型で焼かれたフバケーキ

約30センチ×50センチの型で焼かれたフバケーキ

 人の家を訪問する際や田舎でのピクニック、幼稚園でのお誕生日会など、大人数が集まる場にケーキを持っていく機会などがあります。

 ブラジルの女性が手作りのケーキを持っていく場合、シンプルな焼きケーキを持っていくのは珍しくありません。オレンジケーキ、人参ケーキ、フバ(トウモロコシから作られる粉の一種)ケーキ、バナナケーキなどは、ブラジル女性のたしなみともいえそうなおなじみの焼きケーキです。


40センチ×60センチくらいのケーキの焼き型でも運べる手作りの袋

40センチ×60センチくらいのケーキの焼き型でも運べる手作りの袋

 ブラジルのレシピはどんな料理でも日本のレシピと比べると分量が多いのが特徴です。そのため、ケーキのレシピでもグラム単位ではなく、カップ単位やスプーン単位で粉や砂糖の量が明記されていることが一般的です。

 四角いトレーなら30センチ×50センチくらいの大きさで焼き上げる人も珍しくありません。日本の家庭で作るケーキの焼き上がりは、丸型なら直径20センチ、四角なら20センチ×20センチでも大きい方で、出来上がりは8切れとか10切れなど、4人家族で食べきるのにちょうど良いようなレシピが多い気がします。

 ブラジルの家庭のガス台にはどこでも大型のオーブンがついているので、簡単に大きなケーキが焼けるという事情もあるかもしれません。ケーキは大人数のために焼くものだというような印象です。事実、数十人や不特定多数の人が集まるような時には、突然の来客が来ても余るくらいの量の料理やケーキが用意されることがほとんどです。


ブラジルのフバケーキ

ブラジルのフバケーキ

 手作りの焼きケーキは、持ち運ぶ時に焼き型に入ったまま運ばれることが珍しくありません。

 量が多いので切り分けてお皿に並べたりラッピングしたりするよりも簡単に運べることや、予定よりたくさんの人数が来た場合でも、後で切り分けられるようにしておけば皆に分配できるなど、焼き型で運ぶ利点はいくつかあります。

 大きな焼き型に入れたままケーキを運ぶ場合、不便なのは、両手がふさがってしまう事や、焼き型のままではなんとなくゴミがつきそうな気がするので、カバーに包もうとしても適当なビニル袋もすぐに見つからないことです。ビニル袋に包まれていると、気分的にもおいしそうな気が減ってしまいます。そんな問題を解消するかのように、大きな焼き型を運ぶのに最適な布製の袋まで存在しています。

 




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