
いつの間にか増えた我が家のボードゲーム
皆さんは、ドイツが世界で稀に見るボードゲーム大国で、毎年500以上もの新しいゲームが誕生していることをご存知ですか?ドイツのおもちゃ市場では、この数十年でボードゲームの売り上げがじわじわと伸びてきており、年間約4億ユーロにのぼると言われています。また、ドイツ国内だけでなく、海外へも多く輸出されています。フランス、イギリス、オーストリア、スイス、アメリカなどがその主な輸出先で、最近では韓国でもドイツボードゲームができるカフェが出現しているようです。

ゲーム選びの目安になるのでは?受賞のロゴ
それほど多くのボードゲームがあるならば、その中からどうやって面白いゲームを選んだらよいのか悩んでしまいますよね。そこでゲームを選ぶ目安として「Spiel des Jahres(年間ゲーム大賞)」や「Deutscher Spielerpreis(ドイツゲーム大賞)」という賞があります。受賞したゲームのパッケージには、それぞれの受賞ロゴが付いているので、すぐ分かります。
「Spiel des Jahres(年間ゲーム大賞)」は、1979年から始まったゲーム専門家や評論家による選考委員会が選ぶ賞です。
一方、「Deutscher Spielerpreis(ドイツゲーム大賞)」は、1990年に始まった一般市民が選べる賞で、ドイツ語圏(ドイツ、オーストリア、スイス)のボードゲームが対象にされています。最近ではインターネットから投票ができるようになっています。

友人を呼んでモノポリー大会。順番ごとに皆で一喜一憂
コンピューターやテレビ、携帯を使ったデジタルなゲームが流行っているにもかかわらず、なぜドイツでは依然としてアナログのボードゲーム人気が衰えないのでしょうか。エッセン市のゲーム国際見本市関係者は、ボードゲームの魅力を「老若男女の壁を越え、人と人が簡単にコミュニケーションを取れる手段」「子供はボードゲームが大好き。なぜならば、大人に大抵の場合、勝つことができるから」と語っています。デジタル画面ではシミュレーションできない、生の体験をボードゲームでは得ることができるのです。またボードゲームを囲んで過ごす時間が家族団欒の、あるいは友人や仲間との楽しい思い出になるはずです。
最近のボードゲームの傾向としては、互いに競い合ったり、戦ったりするタイプよりも、プレイヤーが協力して一つの目標をクリアしたり、共にゴールを目指すタイプのゲームが増えているということです。
これからもドイツのボードゲーム業界は、進化し続けそうです。

日本のオセロはドイツでは知名度が低く、店頭で見かけたことはありません。お友達にルールを説明。

デパートのおもちゃ売り場、子供用のボードゲームコーナー。息子の通う学童では、金曜日は好きなボードゲームを持参して遊んでもいいことになっています
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2 - Comments
tomokoより:
2014 年 02 月 22 日 22:45:14
デジタルの基本はアナログですもんね。さすがインテリドイツな雰囲気がステキです。一応ブラジルもコピーボード商品は山ほど販売されていますが、ボードゲームよりさらにアナログなトランプ、ドミノ、チェス、ついでにビリヤード好きな人が多そうです。ビリヤードは日本だとかっこいいリッチなゲームみたいな印象ですが、ブラジルは下町の庶民のおもちゃです。雑然としたバールなんかででも置いてあります。ところで、余計なお世話ですが、ボードゲームをする人々(東洋女性たち)の雰囲気がドイツに暮らしている雰囲気だなあと思いました。個人的な雰囲気の問題かもしれませんが・・・服装かなあ!?もちろん、ブラジルの日本の人たちも普通なのですが(笑)
上原飛鳥より:
2014 年 02 月 26 日 03:32:57
東洋女性たち(笑)は会社の同僚=日本人ですが、ドイツ的雰囲気を醸し出してる?!
チェスは公園とかでやってそうな雰囲気です。ビリヤードが庶民のゲームかぁ。
ドイツも日本と同じで、ビリヤードというと大人の(おしゃれな感じの)ゲームです。
日系人も多いから、将棋や囲碁も知っている人多いのでは?
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