ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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牛、鶏、リンギッサ(豚肉の腸詰)の盛り合わせとフライドポテト、ご飯、フェイジョン、ファロッファがセットになったブラジル食のお弁当

牛、鶏、リンギッサ(豚肉の腸詰)の盛り合わせとフライドポテト、ご飯、フェイジョン、ファロッファがセットになったブラジル食のお弁当

 ブラジル式のお弁当と言って真っ先に思いつくのは、マルミッタとかマルミテックスと呼ばれるお持ち帰り用の食事です。

 マルミテックスが購入できるのは、一般的な大衆レストランのほか、どこにでもあるバール(典型的なブラジル食を食べられる軽食店)などです。

 マルミテックスの内容は、典型的なブラジルの日常食です。飲食店ならお皿で提供される料理が、アルミ容器や発泡スチロールに入れられ、お持ち帰り用にふたで閉じられます。


レストランに置かれたマルミテックスのメニュー表

レストランに置かれたマルミテックスのメニュー表

 料理は、ご飯(軽く油と調味料で味付けした陸稲)とフェイジョン(煮込んだ豆)を基本に、肉料理と付け合せの野菜料理が選べます。

 フェイジョンは通常ならご飯にかけることも多いですが、フェイジョンの汁でご飯が浸かってしまわなように、容器の底にフェイジョンを入れて、その上にご飯を入れられることもあります。

 肉料理は、シンプルに煮たり焼いたりした牛、豚、鶏から選べます。店や曜日によっては魚料理やパスタなどが選べることもあります。

 野菜類は、たいていレタス、玉葱、トマトなどをスライスしたサラダ、もしくはフライドポテト、もしくはマヨネーズであえたジャガイモやニンジンなどのミックスサラダから選べます。店によっては、フライドポテトを選ぶと1レアル(約50円)高いこともあります。

 さらに、ブラジルならではの食べ物ともいえる、ファロッファと呼ばれるマンジオッカ(芋のキャッサバ)の粉を調理した粉状の食べ物が付け合せられることもあります。ファロッファは肉にかけながら食べたり、米とフェイジョンと混ぜ合わせながら食べられます。


容器の底に入れられたフェイジョンがご飯の下に見えるマルミテックス

容器の底に入れられたフェイジョンがご飯の下に見えるマルミテックス

 米とフェイジョンを基本としたブラジル式のお弁当は、昨今、サンパウロの庶民的な飲食店で10レアルから15レアル(約500円から750円)くらいです。店によってはかなりボリューム満点で詰めてくれる場合もあり、小食の女性なら2人分くらいになることもあります。

 マルミテックスは10年くらい前のサンパウロなら、4レアル前後で購入できました。今、ブラジルはサンパウロほか、リオなどの都市部で、特に日本から来た人は満足度の割に想像以上に外食費が高いことに目を丸くすることがしばしばです。ブラジル式のお弁当マルミテックスも、以前に比べて決してお得感のある食事という感じではなくなりつつあります。


食べる前のマルミテックス

食べる前のマルミテックス


マルミテッタを購入できるサンパウロでどこにでもあるバールの一つ

マルミテッタを購入できるサンパウロでどこにでもあるバールの一つ


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2 - Comments

かなやより:

2014 年 01 月 21 日 16:57:59

いかにも日常食らしい一品ですね。食べ方もきっとワイルドなのでしょうね。

oouraより:

2014 年 01 月 21 日 18:09:01

〉かなやさま
 今ごろは健康志向で野菜だとかに注目は集まっているなどと言われても、まだまだ肉食層の底辺は暑いと思うような庶民派のお弁当です。

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