ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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MAIOが5月のカレンダー。紙切れは学校のスケジュール表。上から4番目のカレンダーが5月で、休日は黒塗りになっている

MAIOが5月のカレンダー。紙切れは学校のスケジュール表。上から4番目のカレンダーが5月で、休日は黒塗りになっている

 ブラジルでは、カレンダーで休日とは記されていなくても、よく連休があります。

 その理由は、祝日が木曜日の場合、金曜日は「橋(ポルトガル語でポンチ)」と呼んで、無言のうちに休日にしてしまうからです。日曜日と火曜日の祝日を挟んだ月曜日も同様です。
 
 カレンダーに「橋」は休日と記されていなくても、学校などから配られるスケジュール表には、休日と記されています。

 例えば、メーデーで祝日となっている5月1日は、今年は木曜日でした。自動的に金曜日は休日となって、4連休になります。(写真1枚目)

 学校では『「橋」休み』はお決まりのようになっています。職種によって、連休を取るのが難しいこともありますが、会社や公的機関でもこの連休は決して珍しくありません。

 正式な休みになっていなくても、自主的に休んでしまう人もおり、周囲は特に何も言いません。


Marcoが3月のカレンダー。カーニバルは4日の火曜日だけでも、紙切れの上から二番目の3月の学校のスケジュール表では、前後は休日になるのが慣習

Marcoが3月のカレンダー。カーニバルは4日の火曜日だけでも、紙切れの上から二番目の3月の学校のスケジュール表では、前後は休日になるのが慣習

 連休と言えば、クリスマス、カーニバル、復活祭と、祝日は1日だけにもかかわらず、前後1、2週間は暗黙のうちに連休になってしまう人がいるのもブラジルの慣習です。この期間に、あくせくと働いている方が不自然な印象です。

 特に、カーニバルと復活祭は毎年、日にちが変動します。それでも、カーニバルは火曜日、復活祭は日曜日(直前の金曜日は受難で休日)と決まっています。

 カーニバルの火曜日と直前の日曜日の間の月曜日も、当然、『「橋」休み』です。カーニバルの翌日の水曜日も「灰色の水曜日」で、ほとんどの仕事は午前中は休み、学校も丸一日、休みになります。

 このカーニバル休暇は、カレンダーに休日と記されていなくても、たいてい遅くても金曜の午後からは休日が始まります。従って、ほとんどの人は、金曜日の午後から水曜日の午前中まで、最低でも約6日は連休になります。(写真2枚目) 

 連休には、若い世代は、遠い親戚の家を訪ねて滞在したり、国内外の旅行に行ったりすることがよくあります。

 今年は3月上旬にカーニバルの連休、4月下旬に受難、復活祭、チラデンテスの日の4連休、5月上旬にメーデーと土、日で4連休でした。立て続けの連休で前半に遊び過ぎて、5月の4連休は体力もお金も底をつき、自宅でのんびり過ごしたという話も聞こえてきました。


5月の連休中に開催された、スザノ市の日本人会が主催する運動会で綱引きをするブラジルの子どもたち

5月の連休中に開催された、スザノ市の日本人会が主催する運動会で綱引きをするブラジルの子どもたち


5月の連休中に開催された、スザノ市の日本人会が主催する運動会で綱引きをするブラジルの子どもたち

5月の連休中に開催された、スザノ市の日本人会が主催する運動会で綱引きをするブラジルの子どもたち



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