ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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2014年のアルジャー花祭りの展示場で、レプリカ制作が難しかったブラジリアの大聖堂のオブジェクトと花の装飾

2014年のアルジャー花祭りの展示場で、レプリカ制作が難しかったブラジリアの大聖堂のオブジェクトと花の装飾

 サンパウロ市近郊のアルジャ―市で毎年開催されている「アルジャー花祭り」。アルジャー市を始めとする、サンパウロとリオを結ぶドゥットラ街道沿いの花生産者(主に日本人とその子孫)が中心になって開催されています。

 今年は23回目で、開催日は8月23、24、30、31日、9月6、7日。近郊の町はもとより、観光バスで6時間以上かけて訪問するお客さんもいるという賑わいぶりです。


ブラジリアの大聖堂とインジオのオブジェクトの花の装飾前で記念撮影する女性

ブラジリアの大聖堂とインジオのオブジェクトの花の装飾前で記念撮影する女性

 アルジャー花祭りでは、毎年、特定のテーマを設けて各生産者の花々が展示されています。今年は「マラビーリャ・ド・ブラジル(すばらしきかなブラジル)」ということで、ブラジル各地の名所をデザインしたオブジェクトの合間にランを中心とした熱帯性の花々が飾られていました。

 リオのキリスト像、サンパウロの斜帳橋と東洋人街のちょうちん電燈など、ブラジル各州の名所がデザインされた中、一際目立ってお客さんが記念撮影していたのが首都ブラジリアのカテドラル(大聖堂)でした。


サンパウロの斜帳橋と東洋人街のちょうちん電燈のオブジェクトと花の装飾

サンパウロの斜帳橋と東洋人街のちょうちん電燈のオブジェクトと花の装飾

 ブラジリアの象徴である、1950年代に設計された未来的なデザインの大聖堂は、ブラジルならだれもが知っている巨匠オスカー・ニーマイヤーの設計です。

 今回、オスカー・ニーマイヤーの大聖堂のレプリカを制作したグループの方の話によると、
「簡単に見えるデザインですが、実は、湾曲した棒で成り立つ外観は、一本一本を木材で複製するのはとても難しかったと大工さんに言われました。さすが、巨匠のデザインですね」
とのこと。
【ブラジリアの大聖堂の参照サイト】
http://radames.manosso.nom.br/arquitetura/templos/catedral-de-brasilia/?wppa-album=19&wppa-photo=150&wppa-cover=0&wppa-occur=1


2014年のアルジャー花祭りの展示場入り口で、リオのキリスト像をイメージした装飾

2014年のアルジャー花祭りの展示場入り口で、リオのキリスト像をイメージした装飾

 ブラジリアの大聖堂の裏では、ブラジル内陸部、マトグロッソ州のインディオ保護区であるシングー国立公園のイメージと花が装飾されていました。実際インディオが使用していた装飾品を取り寄せたという事で、臨場感あふれる雰囲気です。

 人間が作り出した巧みな人工美あふれる未来都市ブラジリアの陰で、自然と共生してきた先住民の存在を忘れてはいけないことをふと思い起こさせられる「すばらしきかなブラジル」がテーマの花祭りでした。


2014年のアルジャー花祭りの展示場で、インジオのオブジェクトと花の装飾

2014年のアルジャー花祭りの展示場で、インジオのオブジェクトと花の装飾


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