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あなた14年、わたし80年、ブラジルに来てから
2014.08.28 up
訪問先でしいたけを購入する日本人(1世、2世)の年配の女性たち
日本人とその子孫が約150万人暮らすとも言われるブラジル。サンパウロ市内のメトロやバスに乗車すると、明らかに日本人の雰囲気があり、日本語を話す高齢の男女と乗り合わせることは今のサンパウロでもまだ珍しくありません。
先日、サンパウロ市郊外のアルジャー市で開催された花祭りの帰路、公共バスの車内では隣に「孫は9人いる」という日本人のおばあちゃん、中村さんと隣合わせに座りました。
バスの中では次のような会話が交わされました。
「あなたブラジルに何年?」
「14年です」
「まだそんなの」
「わたし80年。7歳の時に北海道の夕張から家族と来たの」
「え~っ!!」
「まだ戦争(第二次世界大戦)の前でね、奥地に入ってコーヒー園で2年くらい働いて。サンパウロに来てからは40年くらい。日本語は読み書きもできるわよ」
「(その日訪問した)アルジャーの花祭りに毎年来るんですか?」
「毎年来てるわよ。楽しみにしてるの」
「87歳で、電車とバスに乗り継いでサンパウロの自宅から2時間もかけて!すごいお元気ですね」
「あなたも子どもたち連れて大変ね。自分の子育て中を思い出すわ。まあ、人生考え過ぎてもどうしようもないし、流れに任せるのがいいわよ」
「う~ん、なるほど…(ブラジル在住80年の日本人女性に言われると説得力あり)」
ブラジル人(=ポルトガル語を話す人々)ばかりの車内で、年の離れた日本人女性同士が堂々と日本語を話して生活できる、というのも今のブラジルのサンパウロならではの風景です。第二次世界大戦中のブラジルでは、日本語を話すことが禁止された時代があったことを思うと、信じられないくらい平和な良い時代です。
ブラジルでは人種や民族を問わず、年の差を気にせず気さくに会話する場面が少なくありません。また、ブラジルだからこそ、日本語を話せる者同士が磁石のようにピタッとくっついて、同世代だけでなく、世代を超えてご年配の方からも貴重な人生経験を聞かせてもらえる機会が日本よりも多い、と感じるのは気のせいでしょうか?気のせいではないような気がします。
サンパウロ市近郊を走るバスの車内
アルジャーの花祭りの飲食ブース
年配の日本人(子孫も含めて)が手作りの日本食品を販売するサンパウロの日系イベントでおなじみの光景
レポーター「大浦 智子」の最近の記事
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2 - Comments
道下より:
2014 年 08 月 30 日 14:18:38
たぶん、気のせいではないでしょう。なぜなら、異国の地での経験は生易しいものではなかったはずですから。かつて聞いた親戚の移民おじさんの話も壮絶な体験でした。
oouraより:
2014 年 08 月 31 日 18:05:51
〉道下様
ありがとうございます! 一人ブラジルで勘違いしているわけではない、と自信を持てるご意見です。
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