ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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サンパウロ市内の肉屋さんで約20キロの肉を購入する女性

サンパウロ市内の肉屋さんで約20キロの肉を購入する女性

 ブラジルの肉屋さんで、カートいっぱいに色々な種類の肉を買ってレジに並ぶお客さんの様子はいつも驚かされます。

 先日も10種類くらいの肉の部位を合計20キロくらい、カートいっぱいに入れてレジに並んでいる女性がいました。思わず、
「家族で食べるのですか?」
と聞くと、
「大人4人分だからね」
とのこと。女性は合計250レアル(約10000円)ほどを支払いました。7日から10日ほどで食べ終える量のようです。


サンパウロ市内の肉屋さんで約20キロの肉を購入する女性のカート

サンパウロ市内の肉屋さんで約20キロの肉を購入する女性のカート

 現在のブラジルはインフレが止まらず、10年くらい前と比べても肉の1キロ単位の値段は2倍から3倍に高騰しています。エンゲル係数は上がる一方で、庶民の暮らしは圧迫されそうですが、豪快に肉を購入する風景が今も絶えません。

 肉屋さんでは、好きな肉の種類や部位を選ぶのは日本と変わりませんが、分量は最低でも500gや1kg以上購入するのが一般的です。200g、300gだけを注文すると、店員さんに一瞬耳を疑われるような事もあります。
 
 さらに、生鮮食品はともかく、日々のあらゆる食料品を一週間分、二週間分とまとめ買いするのが一般的です。

 肉の注文は最低でも500g、1kg以上、それに食料品をまとめ買いする習慣が合わさると、業務用かと思うような量の肉を家族単位で購入する光景が今もよく見られます。


サンパウロのスーパーマーケットでレジに並ぶ人々

サンパウロのスーパーマーケットでレジに並ぶ人々

 皆で集まってシュラスコ(ブラジル式バーベキュー)パーティーをする習慣があるブラジルだけに、シュラスコとなればまた肉屋さんでのまとめ買いするのが当たり前です。

 確かにインフレで庶民の不満は絶えないものの、豪快に肉を買う人々を見ると、ブラジルはまだまだ気楽に生きられるところなのかなあと錯覚させられるような、させられないような日々です。


サンパウロ市内の肉屋

サンパウロ市内の肉屋


サンパウロ市内の肉屋さんのレジで肉を購入する日常的な光景

サンパウロ市内の肉屋さんのレジで肉を購入する日常的な光景


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1 - Comments

道下より:

2015 年 06 月 10 日 14:30:19

ここ十勝の大手スーパーでは、ブラジル産の大降りの鶏肉(モモ)が大量に売られています。しかし、せいぜい200から300グラムぐらいでしょうか。キロ単位はありません。

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