ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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サンパウロ市内のポルトガル菓子専門店カーザ・マチルデの店内で、各テーブルに砂糖の横に置かれたシナモンの入った小瓶。賞味期限も書かれている。

サンパウロ市内のポルトガル菓子専門店カーザ・マチルデの店内で、各テーブルに砂糖の横に置かれたシナモンの入った小瓶。賞味期限も書かれている。

 日本の感覚で料理の味付けと言えば塩と胡椒。それならお菓子と言えば...ずばり、ブラジルなら砂糖とシナモンです。

 コーヒーの飲める店に行けば必ず砂糖があるように、胡椒感覚でシナモンの入った小瓶がテーブルに置かれているのはサンパウロでは珍しくありません。テーブルに置かれていなかったとしても、お願いすればシナモンの粉をさっと出してくれることはよくあります。


サンパウロ市内のポルトガル菓子専門店カーザ・マチルデの店内の各テーブルに置かれたシナモンの入った小瓶。賞味期限も書かれている。

サンパウロ市内のポルトガル菓子専門店カーザ・マチルデの店内の各テーブルに置かれたシナモンの入った小瓶。賞味期限も書かれている。

 近年、サンパウロで気のきいたお菓子店の一つと言えばポルトガル菓子専門店カーザ・マチルデ(Casa Mathilde)です。ポルトガルで1850年に設立され、ポルトガル王にもゆかりある伝統的なポルトガル菓子店だけに、店内の各テーブルには砂糖と並んでシナモンの小瓶が一つずつ置かれています。由緒あるお菓子店ということでシナモンの鮮度へのこだわりも深く、小瓶にはシナモンの賞味期限まで記されています。 

 乾燥させた木の皮とはいえ、胡椒と同じくシナモンの品質と鮮度にはかなりの違いがあります。魅惑の香りと甘い風味、毛細血管を開いて体を温める薬効。お菓子にコーヒーにと、シナモンは幅広く活用されています。

 香辛料を求めて世界を渡り歩いたポルトガルが、胡椒と同じくらい追い求めたのがシナモンです。ブラジルではインド産やシンドネシア産のシナモンが目立ちますが、最高のお菓子なら最高のシナモンにこだわりたいというポルトガル菓子店の情熱もうなずけるような気がしてきます。

●Casa Mathildeのサイト
http://casamathilde.com.br/pt/


魅惑の香りと甘い風味を備えたシナモン

魅惑の香りと甘い風味を備えたシナモン


サンパウロ市内のポルトガル菓子専門店カーザ・マチルデの店内

サンパウロ市内のポルトガル菓子専門店カーザ・マチルデの店内


サンパウロ市内のポルトガル菓子専門店カーザ・マチルデのショーケースに並ぶお菓子

サンパウロ市内のポルトガル菓子専門店カーザ・マチルデのショーケースに並ぶお菓子


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