先日、オランダの「フードウォッチ」(Foodwatch)という消費者団体が実施した「もっとも食品表示がまぎらわしかった商品コンテスト」(misleidende product:ミスリードしていた商品)のワースト3が発表されました。
不名誉な第一位に輝いてしまったのは、オランダの超大手スーパーマーケット・チェーンストア「Albert Heijn」(アルベルト・へイン)のオリジナル商品「ドライクランベリー」。

一見健康に良さそうなこの商品、なんとドライクランベリーに68%砂糖シロップが含まれており、クランベリーはたったの30%。
つまりクランベリーを食べているつもりが、実際に食べているのは殆ど砂糖シロップということ。
このコンテストに投票をしたのは一般の消費者ですが、このドライクランベリーは全体の28%の投票を集めたそうです。
この結果を受け、アルベルト・へイン本社は、今後この商品のクランベリー比率を倍の60%に増量すると発表しました。
それでも約40%はシロップを食べることになるんですね。
更に2位に選ばれたのは、Ligaというメーカーのミルクイチゴビスケット。
実際には0.03%しか苺パウダーが使用されていないという理由で21%が投票しました。
第3位には、スーパーマーケットPlusの低脂肪ピーナッツバター。
30%未満の低脂肪をうたいながら、実は標準よりも4倍以上高い糖分を含んでいたとの理由で、2位と接戦の末3位に。
ちなみにこのコンテスト、オランダでは「金の卵賞」(Gouden Windei)と名付けられています。
この国にもまぎらわしい表示があることが分かりましたが、こうやって消費者が面白おかしく糾弾し、かつメーカーも改善を約束してくれる流れは素晴らしいと思いました。
まだオランダ語の食品表示は苦手ですが、ミスリードされないようにしっかり読み込んでいきたいと思います。
[Albert Heijn Cranberries winnen Gouden Windei]
http://www.foodwatch.org/nl/onze-campagnes/onderwerpen/misleidende-marketing/actuele-nieuwsberichten/albert-heijn-cranberries-winnen-gouden-windei/
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