台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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セミナー初日の様子

セミナー初日の様子

 今年の冬休みに入り、これまで何度か紹介してきた高校生向けの法律セミナーが1月30日~2月2日に行われました。

 セミナーの内容自体は、これまでと変わったところはなく、法律家を目指そうとする高校生を対象にした進路指導をはじめ、法律の基礎的知識を学ぶ感じですが、これまでと様子が違ったので、紹介します。


参加者のサインに応じる主催者の李永然(リー・ヨンラン)弁護士

参加者のサインに応じる主催者の李永然(リー・ヨンラン)弁護士

 初日にセミナーの主催者である李永然弁護士が講義を行った時のことでした。

 終了と同時に、多くの参加者が李弁護士の前へ赴き、サインを求めていました。これまでの講義終了後は、質問がある参加者が講師の前へ行き、色々質問していたので、最初はそれなのかと思っていたのですが、近くで様子を見ていたら、上の写真のようになっていて、驚きました。


講義中の様子

講義中の様子

 講師が、全台湾で名前が知られている李弁護士だから、サイン会のようになったと思っていたのですが、それは違ったようです。

 上の写真は、違う日の講義の様子。
 一見普通ですが……


サインを求める長蛇の列

サインを求める長蛇の列

 終了後は李弁護士のとき同様、長蛇の列ができました。
 この中には、講義内容と自身が持つ疑問を質問している参加者もいるのですが、その彼らのために費やす時間がないのでは?と思いたくなる光景でした。

 担当の方にお話を伺ったら、「講師の方も参加者にとっては憧れの存在だから、この状況もやむをえないのでは」という感じでした。このセミナー、今回で15回目の開催になりますが、人気は回を追うごとに高くなり、今ではインターネットによる申し込み受付開始と同時に、すぐ受付枠が埋まってしまうそうです。

 時代の変化というものもあると思うので、仕方がないといえば仕方がないですが、純粋に法律家を志し、参加したくてもなかなかできない方の心情を察すると、「慎んだ方がいいのでは?」と思える光景でした。



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