大正の貴重な建築。重要文化財、旧朝倉家住宅。
2016.06.22 up
こちらが玄関。手前の砂利の敷かれた場所も広々。
先日代官山を歩いていると、何か施設の入口がありました。近づいてみると旧朝倉家住宅と書いてあります。せっかくなので入ってみました。観覧料は大人が100円。受付でどんなところが見所か聞いてみると、「全部です。お庭も入れるので見て下さいね」と言われました。
お庭へ。ずっと奥まで続きます。
こちらの住宅は東京府議会議院や渋谷区議会議議長を務めた朝倉虎治郎によって大正8年に建てられ、敷地総面積は5,419?。
東京の中心部に残る関東大震災を乗り越えた大正期の和風住宅で、平成16年に国の重要文化財に指定されたそうです。まずお庭を歩いてみたんですが、地形が斜面になっており、石の階段がお庭に巡らされていました。新緑が美しく多くのモミジがありました。秋に来たら赤く染まってさぞかしきれいだと思います。どこまで続くのかなと思うほどの広いお庭で、代官山にこんなにも自然があふれた場所が公園以外にあることに驚きました。
お庭から見た邸宅。立派です。
住宅の玄関は、広くてとても立派。順路に従って2階にいくと、広間があり、窓からのぞくお庭も素敵でこんなところに住むのはとても気分が良いだろうなと思いました。
1階には大きな広間や、土蔵、茶室、朝倉氏が使っていたという杉の間も見る事ができました。縁側から爽やかな風が入って来てとても気持ちよかったです。
ふすまや彫刻が施された棚などがありました。
台所や土蔵などの生活感を感じられるところは非公開で見られなかったのが残念でしたが、家というのは、暮らしが想像できるので、ここで暮らしたらどんなだろうと思いを馳せることができて楽しめますし、今では東京でこれだけ立派な家に住んでいる人なんて居ないと思うので、そんな家やお庭、そして暮らしを垣間みる事ができていい経験でした。
お庭から見た蔵。
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