カナダ

カナダ:バンクーバー

西川 桂子(にしかわ けいこ)

職業…翻訳者、ライター、記者
居住都市…バンクーバー(カナダ)

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奨学金を獲得した学生たち

奨学金を獲得した学生たち

今月、高校を卒業する娘が、奨学金をいただけるということで、学校で開催された奨学金授与式を見に行きました。

遠い昔……。進学先で親と揉めた私は、親の補助なしに、奨学金をもらって、親の補助なしで進学できないか、調べたことがあります。インターネットもない時代ですし、ざくっと探したところ、経済的に余裕がないことが条件になっていて、普通のサラリーマン家庭に育った私にはハードルが高く断念しました。

コトバンク(ウェブサイト)によると、
1 すぐれた学術研究を助けるため、研究者に与えられる金。
2 奨学制度で、貸与または給付される学資金。

さらに奨学制度を調べると、
「優れた能力をもちながら社会的経済的条件のため教育を受ける機会に恵まれない者に,奨学金その他の援助を与えて教育の機会を保障する制度。」(以降、略)

とあり、経済的に進学が困難な人が受ける援助というイメージがあります。

一方、カナダの奨学金は、経済的理由以外にも、いわゆる「メリット・ベース」で、学生の成績(スポーツや芸術も含む)に基づいて支給されるものもあります。毎年6月頃になると、数万ドル(数百万円相当)の奨学金を獲得した優秀な生徒の記事が出ます。

前置きが長くなりましたが、「奨学金でもらったお金はあなたのもの。申請するだけ申請したら?」と話してきたため、娘もいくつか申請して、獲得できたようで、「奨学金授与式(Grade 12 Scholarship & Bursary Awards Presentation)」の招待状が届きました。


保護者も出席。どの奨学金をもらえたのかは、式典で発表されました。

保護者も出席。どの奨学金をもらえたのかは、式典で発表されました。

午後7時からの式典で、大体1時間程度かな...と思って出かけましたが、終了したのが8時50分。それもそのはず、プログラムを見ると、この式典では100件の奨学金が授与されていました。

実に様々な奨学金があり、提供元は企業や政治家、ロータリークラブ、教員の組合、小学校のPTA、地元出身のスポーツ選手などなど。


奨学金のリスト。4ページ、合計100件

奨学金のリスト。4ページ、合計100件

娘は結局、1件、1000ドル(約10万円)の奨学金を獲得。返済の必要はありません。

でも、知人のお嬢さんは、財政上の問題も掲げていたからか、5件ほど4500ドル(45万円)の奨学金をもらっていました。

3歳上の息子がいただいた州政府からの奨学金は今回の祝典には入っていませんでした。聞けば、今回のは娘の通う高校の生徒に対するもので、ほかにも様々な種類の奨学金があるそうです。

どれぐらいの生徒が奨学金を申し込んだのか、分かりませんが、式典に出席した生徒は70人近かったように思えます。「ダメ元で、とりあえず申し込んだら、いただけたので嬉しい!」というのが娘の感想。

早速、提供元に感謝の手紙を書いていました。




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