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スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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小泉八雲日本庭園はトラモアの閑静な地区にあります。

小泉八雲日本庭園はトラモアの閑静な地区にあります。

夏だから……というわけではないですが、今回はアイルランドと『怪談』にまつわるお話です。

 まず『怪談』といえば小泉八雲の有名な作品たち。<ろくろ首><雪女><耳なし芳一><子育て幽霊>などのコワい話を子どもの頃、図書館などで借りて読んでいたのを思い出します。そんな日本人にはお馴染みの怪談を書いたラフカディオ・ハーンこと小泉八雲は、アイルランド人の父親とギリシャ人の母親の間に生まれました。


門を入ると、アイルランドにいたのに突然日本に……?

門を入ると、アイルランドにいたのに突然日本に……?

 小泉八雲とオバケたちの“出会い”は幼い頃に過ごしていたアイルランド。ダブリン州のラスマインズやウォータフォード州のトラモア、メイヨ―州のコングに滞在していた間、乳母からたくさんの幽霊話や民話などを聞いて育ったのだとか。


庭からは、トラモアの海とビーチが見えます。「トラモア(Tramore)」はアイルランド語で“大海岸”の意。

庭からは、トラモアの海とビーチが見えます。「トラモア(Tramore)」はアイルランド語で“大海岸”の意。

 多くのゆかりの地を持つ小泉八雲ですが、その内の一つであるウォーターフォード州のトラモアに、昨年の夏日本庭園がオープンしました。普通の日本庭園と異なるユニークなところは、八雲が住まった米国、ギリシャ、日本等それぞれの国をテーマにして庭園が造られていることでしょう。


誰もが一つは知っている、小泉八雲の怪談。暑い夏の夜のお共にいかがでしょう(笑)。

誰もが一つは知っている、小泉八雲の怪談。暑い夏の夜のお共にいかがでしょう(笑)。

 約20年前ほど前に、ひょんなことから小泉八雲のことを知り、興味を持ち続けていた当時のトラモア市市長が、2012年に曾孫である小泉凡氏と夫人を招待、そこから日本とアイルランド双方の首相や地元の方たちの力により、日本庭園開園にまでこぎつけることができたと耳にしました。


 『怪談(Kwaidan)』は、1904年4月に米国ボストン、そしてニューヨークで初めて世に出ました。日本では誰もが知る、恐らく最も有名なアイルランド人であろう人物ですが、実はアイルランドではまだまだあまり知られていません。
この日本庭園をきっかけに彼の日本での人生、そして作品に興味を持って親しんでくれる人たちが増えれば嬉しいなあ、と思います。


THE LAFCADIO HEARN JAPANESE GARDENS

●開園時間●
木曜日~日曜日(3月から5月) 11時~17時
火曜日~日曜日(6月から10月) 11時~17時
木曜日のみ(1月、2月、11月、12月) 11時~17時

●入園料●
おとな ?5.00
12歳以下 無料
ガイドツアー ?7.50

●ホームページ●
http://lafcadiohearngardens.com/ 


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