ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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にぎわった「ラーメン祭り」

にぎわった「ラーメン祭り」

 今、ラーメンがブラジルで爆発的な人気だ。特に、日本人・日系ブラジル人が多く住むサンパウロ市に専門店が続々誕生している。8月27日、ブラジル北海道協会は恒例の『ラーメン祭り』を開いた。非日系ブラジル人も訪れ、1000人を超える客でにぎわった。


 ブラジルの日系人総数は推定190万、世界最大の日系社会を構成している。110年ほどの日本移民歴史の中で、日本料理は連綿と続いてきた。ご飯に味噌汁、すし、スープ麺などが子孫に伝えられ、非日系ブラジル人との結婚も進み、一般社会に広まった。過去10年間は、すしブームの感じだった。しかし、近年、一挙にラーメンへ目が向き始めた。


 最初の専門店は、東洋街ガウボン・ブエノ通りに2000年に開店した「あすか」。脱サラの日本人男性が開いた。開店当時から値段を抑え、12~14レアル(1レアル約34円)と安価なのが若者を引き付けた。「MOMO」も、地下鉄リベルダージ駅から歩いて1分に最近開店した。
 10年ほど前には同街に「ラーメン和」が誕生、日本製の麺使用が受けた。今年、日系企業事務所が多いパウリスタ大通りの近くに2号店が進出している。同大通りの「ジャパンハウス」の近くには「JOJOラーメン」(16年開店)も登場した。どの店の前にも昼夜行列ができるほどだ。


 そのような中で、『ラーメン祭り』は21回目を数える。一杯28レアル。味は醤油が基本で「当初は500食ほどだったが、近年1000食に増えた」(協会会員の婦人)。また、「若い人たちが手伝ってくれて大助かり」(2世男性会員)。奥さんが日系2世という客のルイス・アルメイダさん(34)は、「オイシイ、Muito bom(最高にいい)」と親指を立てた。


 ラーメンブームは今後も拡大していくのか。非日系ブラジル人の日本食文化への関心度合いに掛かっている。


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