ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

前の月へ

2017.10

次の月へ
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31     

焼いたカカオの種子を加えて固めたハパドゥーラ

焼いたカカオの種子を加えて固めたハパドゥーラ

 ブラジルはカカオ大国でもあります。特にカカオの生産地帯であるバイーア州などブラジル北東部では、以前からピュアなカカオが素材のままお菓子にされ、そのチョコレートではないのにチョコレートよりもチョコの風味たっぷりのおいしさに、思わず「おいしい」の声が上げられてきました。

 カカオをより自然な形でお菓子にしたものには、カカオの種子を焼いて砂糖をコーティーングしたタイプや、焼いたカカオの種子を黒砂糖の一種であるハパドゥーラでしっかり固めたものなどがあります。ハパドゥーラで固めたものは見かけも本物のチョコレートのタブレットのようです。


カカオの種子を焼いて砕いたもの(左)と種子に黒砂糖をコーティングしたもの

カカオの種子を焼いて砕いたもの(左)と種子に黒砂糖をコーティングしたもの

 カカオと言えば、真っ先に思い浮かぶのがチョコの原料です。チョコレートはカカオを加工してカカオバターを作り、さらに動物性脂肪を加えることによって、ベルギーやスイスのチョコにイメージされるような口溶けのよいチョコレートが生産されてきたに違いありません。

 近年、ブラジルでは健康志向から、動物性脂肪への警鐘が鳴らされ、警戒感を抱く人も珍しくない時代です。ヴィーガン食品へのニーズも高まり、チョコレートにもその足音は忍び寄っています。


市場で売られているカカオの果実

市場で売られているカカオの果実

 チョコレートは食べたい、でも動物性脂肪は避けたい。そんな人のニーズに応え、今年からピュアなカカオのお菓子を販売し始めた会社が、パラナ州クリチーバのヤマジ・カカオです。カカオの産地で親しまれていたピュアなカカオ菓子が、今、チョコレートの代用となる未来のお菓子となりつつあるかもしれません。

 ヤマジ・カカオは厳選したカカオを原料として、高い技術で高品質なヴィーガン向けのカカオ菓子を取り扱っています。風味はまさにチョコ以上に魅惑的なカカオの風味。体を温める黒砂糖を使用し、その味わいもカカオとの相性抜群です。ヴィーガンのブラウニーもあり、クランベリーやオレンジが加えられています。

 カカオに含まれるカカオニブは、抗酸化や貧血予防、ダイエットにも効果があると言われています。


ヤマジ・カカオのヴィーガンのブラウニー

ヤマジ・カカオのヴィーガンのブラウニー

 今、ブラジルではチョコレートだけでなく、ヴィーガン食品専門店のオープンやさまざまなヴィーガン食品をスタートアップで生産するというニュースが話題となっています。

 元の形が分からなくなるほど加工したり、添加物を加えたりすることによっておいしいを追求してきた時代は過ぎ去り、原点に返って自然のままの素材を生かした食品が再び21世紀の食品となるような予感のする、ピュアなカカオチョコレートによるスタートアップです。


焼いたカカオの種子を加えて固めたハパドゥーラ

焼いたカカオの種子を加えて固めたハパドゥーラ


レポーター「大浦 智子」の最近の記事

「ブラジル」の他の記事

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives