メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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テレビ中継された工事の様子(Twitterより)

テレビ中継された工事の様子(Twitterより)

 その後、この大規模な水道工事はどうなったのか。

 そもそも、政府主導の大規模水道管工事について「その後どうなったか」と問い掛けること自体、日本では考えられないのですが、そこはメキシコ。さて、どうなったか。

 地上に設置してある2本の太いパイプと、メンテナンスのためにそこを迂回(うかい)させる「K」の形の連結部分。その連結部分が計算通りにいかず、さらに水圧で押し広げられてしまい現場は大慌てになる始末。

 結局のところ、2013年から計画されていたこの水道工事ですが、その設計、計算ミス、施工ミスに誰も気付かず、現場でエラーが出てしまったわけです。当初の最大断水期間5日間もさらに延び、結果6日以上にもわたってしまいました。

 とりあえずの応急処置が施され、水道を再開させることができたものの、今回のK作戦に投資された5億ペソ(日本円で約30億円)はまさに水の泡となってしまいました。


 もともと、36年前に設置されたこの水道システム。補強とメンテナンス、増強のために計画された今回のK作戦は失敗に終わってしまいましたが、とりあえず市民生活が滞りなく送れるだけの水道管は確保、水流も復活しました。

 しかし、この大損害に加え、結局今回の作業で行うはずだった補強工事は無期延期に。設計や施工方法の見直しをゼロからやり直すことになったとか。





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