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台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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両校の生徒たちの交流の様子

両校の生徒たちの交流の様子

 雨が降り、少し肌寒い一日になった昨年12月19日の午後。台北市立建國高級中學(以下、建國中學)に、愛媛県立松山南高校(以下、松山南)の畑野智司校長、引率の教師2人と生徒30人が学校を訪れました。

 最大の目的は、姉妹校締結の調印。生徒同士の交流活動の前に、調印式が行われました。


調印式の様子。左が畑野智司校長(松山南)、右が徐建國校長(建國中學)

調印式の様子。左が畑野智司校長(松山南)、右が徐建國校長(建國中學)

 冒頭、両校の校長あいさつと都市、学校紹介が行われました。松山南の畑野校長が、用意してきたとみられる小道具を使い、建國中學側から歓声を集めていました。

 調印式は、両校の生徒と関係者が見守る厳粛な雰囲気の中で行われ、終了後、両校の校長は校長室に入り、今後の交流活動に向け、意見交換を行いました。


2年生の授業を体験

2年生の授業を体験

 調印式終了後は、3グループに分かれ、2年生のクラスに入り、授業を体験しました。男子校の中に女子生徒が入ったこともあってか、明るい雰囲気の中で進んだ授業だったこともあってか、松山南の生徒たちは緊張した表情の中に少し安堵が見られるような感じでした。


学校内を見学

学校内を見学

 授業の体験後は、建國中學の生徒たちの引率で、学校内を見学。この見学は、建國中學の来賓の接客などを担当する使節団(9月からの新年度です)の審査を兼ねていて、審査対象の1年生たちは緊張感をみなぎらせながら生徒たちを案内し、見守る2年生の現役使節団の生徒は、険しい表情でその様子を見詰めていました。


両校の学習成果発表

両校の学習成果発表

 学校見学の後は、会議室で学習成果の発表。物理や数学の学習成果を、英語を使って説明していくのですが、流暢(りゅうちょう)な英語でどんどん説明していき、分からないことをどんどん質問してくる建國中學の生徒に対し、松山南の生徒たちは質問された際に答えに窮してしまい、引率の先生の助けを借りながら返答している感じになりました。

 台北市立第一女子高級中學と並ぶ、台湾を代表する高校の生徒が見せた英語力に松山南の生徒たちが圧倒された格好になり、スピーチでも発音などで気後れ気味だったように見えました。

 引率の先生の話では、こうなることを見越し、こうした経験をしてもらうのが目的で生徒たちを連れてきた、ということですが、獅子がかわいい子を千尋の谷に突き落とす光景を目の当たりにしたような気がしました。
 
 徐建國校長は、生徒たちの表情でそれを悟ってか、最後のあいさつで「機会があったら今回お会いした生徒さんたちと、(松山での)交流活動でお会いしたいです。今度は、本校の生徒たちが日本語を覚えていかなければなりませんね」と松山南の生徒たちをねぎらいました。

 松山南の生徒たちにとって、今回の交流活動で多くのことを学び、成長につなげられることを祈ります。

*参考
https://matsuyamaminami-h.esnet.ed.jp/cms/modules/wordpress0/index.php?p=1460

https://matsuyamaminami-h-b.esnet.ed.jp/cms/modules/wordpress0/index.php?p=606


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