オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

前の月へ

2024.5

次の月へ
S M T W T F S
   1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

 マリファナ所持・喫煙(半)合法の国、といえば、多くの方がオランダを思い浮かべるかもしれません。確かにオランダは、他国に先駆け合法化に臨んできました。

 「でも、大丈夫?」「合法だからって、野放しにならない?」と、思う方も多いのではないでしょうか。実際のところは、あまり大丈夫ではない…というのが真相です。人間というのは、厳しく取り締まられると、逆のことをやってみたくなるものである⇒だったら、法にゆとりを持たせて、「好きなようにしていいよ! でも、責任は自分で持ってね!」という心理の核心を突いて施行された法ではあるのですが…。


エナジードリンクは学校生活に影響を及ぼす?

エナジードリンクは学校生活に影響を及ぼす?

 やはり、麻薬中毒で人生を誤る人もたくさんいます。しかし、中毒患者の姿を普段、見る機会があるためか、「自分は、ああいうふうにはなりたくない!」と、おのおのが自己規制できるメリットもあるといわれます。


 そんなオランダで、エナジードリンクに関する新しい法律が10月から施行されるということです。これは、14歳以下の子どもに、エナジードリンクを販売してはならないという、いわば規則で、スーパーや酒店などでは、年齢チェックが厳しくなるそうです。


ジュースと同じ感覚だったエナジードリンクだが…

ジュースと同じ感覚だったエナジードリンクだが…

 カフェインの含有量が多い飲料として、ごく当たり前に販売されているエナジードリンクですが、オランダでは子どもたちがごく普通に購入でき、特に中学生には「試験前に飲むと頭がさえる」と、重宝されてきました。しかし、厚生省がこれにストップをかけたのです。試験前に効くか効くかきかないかは別として、健康上、未成年の子どもにはよくない、というのが理由です。


 結果として、10月からスーパーや酒店で、16歳以下の子どもはエナジードリンクを購入できなくなりました。しかし、親が購入すれば子どもたちは家で飲めるわけで、この点はどうなるのかと疑問に思います。というのは、オランダの親たちは、エナジードリンクを平気で小学生に買い与えることもあるからです。この規則、今後、”効き目”があるか否か、子どもを持つ親たちが皆、注目しています。


レポーター「フリードリヒス カオル」の最近の記事

「オランダ」の他の記事

  • 852 ビュー
  • 0 コメント

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives