オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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 今年2月末以降、オランダを襲い未だに終焉を見ない新型コロナの流行ですが、経済的にも国民の生活に打撃を与えていることは確かです。しかし、この経済危機の間でも、以前に増して利益を得た企業も多くあります。

 たとえばスーパーマーケットはその代表的なもののひとつといわれています。自粛で家で仕事をする人が多くなり、仕事の合間に外食ではなく自宅で料理を楽しむ人が増えたためとみられています。


コロナ・クリスマスにふさわしい?マスクを下げたツリー。

コロナ・クリスマスにふさわしい?マスクを下げたツリー。

 また、宅配企業やIT関連業も確実に売り上げが伸びています。アパレルから電化製品までを扱う大手ネットショッピング会社なども、売り上げを伸ばし続けている企業の代表格といえます。

 逆に、個人商店や飲食店(カフェ)、旅行関連企業は売り上げが激減しており、これら企業におけるリストラ率も上昇中だということです。このリストラを避けるため、さっさと転職したり、新たな資格を得るため退職する人も多くなっています。



PCを通じてクリスマス・ディナーを味わう傾向もありそう。

PCを通じてクリスマス・ディナーを味わう傾向もありそう。

 筆者が近所のドラッグストア(処方箋を必要としない医薬品を扱う薬屋)で不況かどうかを聞いてみたところ、化粧品の売り上げが良くないという返答を得ました。自宅勤務が奨励されるようになり、毎朝、化粧をして出かける必要がなくなったためとその店では分析しています。


 レストランは、ランチとディナーのテイクアウトをウリにしているところがほとんどですが、基本的に料理一品の料金が高いため、やはり人びとは気軽で値段が安いファストフードのほうを注文する率が高いことから、惜しくも閉店する店が増えています。


 いつになったらコロナが終焉をむかえるのか、不安なままの2020年がそろそろ終わりに近づいています。

 オランダのクリスマスは、どちらかといえば日本の正月三が日に近く、盛大に祝うお国柄です。しかし今年のクリスマスは「家族を訪問する場合は、遠方からの家族には控えてもらう」、「訪問者は6人まで」、「滞在は短く」などのルールを守らなければならないとあって、味気ない「コロナ」クリスマスを過ごすことになりそうです。


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