台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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1月10日の午後行われた選挙カーでの様子

1月10日の午後行われた選挙カーでの様子

 1月10日午後の選挙前日は、台北市内の中心街を、民主進歩党の台北市の選挙区の公認候補たちと共に選挙カーに乗っての活動。

 沿道を支持者が埋め、歓声を送っていました。


1月10日夜の前夜集会

1月10日夜の前夜集会

 選挙カーでの活動が終わり、夜は総統府前の凱?格蘭大道での前夜集会。
 前日の9日は国民党の集会が行われ、多くの人が集まりましたが、こちらも多くの人が集まりました。

 選挙の投票のために台湾へ戻った若い世代の登壇、コンサート、蘇貞昌行政院院長の政策・成果発表などが行われ、最後に蔡英文総統が登壇しました。


過去8年間見られなかった迫力

過去8年間見られなかった迫力

 1月の速報でも触れましたが、蔡英文総統は過去8年の選挙だけでなく、12月と1月の選挙活動時と違い、演説に力強さが出てきて、思わず引き込まれるような迫力ある姿が見られ、成長を伺わせるには十分なくらいでした。

 上の写真のような表情も、これまでは見せてこなかったので、前夜集会のために取っておいたような気がしました。


(信号で隠れていますが)蔡英文総統の左が頼清徳副総統で、右は陳建仁前副総統。

(信号で隠れていますが)蔡英文総統の左が頼清徳副総統で、右は陳建仁前副総統。

 1月11日の選挙当日。

 16:00に投票が終わり、各陣営の選挙対策本部には支持者らが集まっていましたが、蔡英文総統の選挙対策本部には多くの人が集まっていて、この位置までが精一杯でした。

 当選を確実にし、立法委員選挙で単独過半数を確定させた後、記者会見を行い、その後特設ステージへ移動し、支持者に謝辞を述べ、選挙活動を締めくくりました。


1月5日の集会での演説後、支持者らの前で見せた笑顔

1月5日の集会での演説後、支持者らの前で見せた笑顔

 過去4年間、蔡英文総統を見てきましたが、バランス重視型の印象が強く、なかなか自分の色を出せていない感がありました。その影響は、2018年11月の統一地方選挙での惨敗という形で現れ、2020年の選挙も苦戦が予想されました。

 その後、香港での抗議活動に対する姿勢で形勢逆転し、勝利を手繰り寄せた感じでしたが、写真の選挙活動中からくすぶり始めていた(と見られる)新型コロナウイルスの感染拡大に対して入念に備え、皆さんがご存知の徹底した対策によって、1期目の任期満了直前に最高の成果をあげました。

 2期目も新型コロナウイルス対策、中国(蔡総統の演説では『北京』とも)政府との駆け引きなど、難題を抱えた状態での船出となりますが、4年後、どうなっているでしょうか。


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