ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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セントロ・ダ・リングァ・アラベでのオンラインでのアラビア語の授業風景

セントロ・ダ・リングァ・アラベでのオンラインでのアラビア語の授業風景

 コロナ禍でも元気な語学学校があります。シリア戦争を逃れてブラジルで難民となったモハマド・アルサヘブさん(39)のアラビア語学校セントロ・ダ・リングァ・アラベです。

 コロナ禍でオンライン授業が選択肢の一つとして一般化したことも後押しし、先生のカリスマ性とオンライン向けにしっかりとカリキュラムを構成してきた点がビジネスにもポジティブな結果を生んでいます。


生徒はオンライン授業中の動画を何度でも見直すことができるセントロ・ダ・リングァ・アラベ

生徒はオンライン授業中の動画を何度でも見直すことができるセントロ・ダ・リングァ・アラベ

 2014年からブラジルで暮らし始めたモハマドさんは、ダマスカスでは大学卒業後に映像編集の仕事を行っていました。ブラジルに来てからも同じ分野で仕事を探しましたが、良い仕事は得られず、難民の語学教師を養成するコースを受講し、アラビア語教師にチャレンジすることにしました。そこで思いがけず自分の新たな能力を発見し、そのままアラビア語やアラブ文化の紹介を行う仕事をするようになりました。


Whatsappでオンライン上の板書や音声レッスンの教材が送られる入門コース

Whatsappでオンライン上の板書や音声レッスンの教材が送られる入門コース

 モハマドさんがサンパウロを見渡すと、アラビア語を学びたいという声があるのに反して、思いの他しっかりとしたアラビア語学校がないことに気づきました。それで2018年に自らの語学学校を立ち上げました。

 以後、アラブ人の子孫やアラブ諸国に興味のある人々から密かに注目される学校となり、コロナ禍が収束の見えない2021年1月の入門クラス(1カ月コース)の夜の部だけでも、オンラインで24人の生徒が参加しています。朝の部や上級クラスも含まると50人ほどの生徒が参加しています。

 大人向けの授業であり、厳選された教材をSNSで届けられるため、予習復習をしっかりすれば、クオリティーは教室でとそれ程大差はありません。社会人にとっては通学の手間が省けるメリットも大きく、サンパウロからは飛行機で3時間以上離れた場所に暮らす人も参加しています。

 各種学校でもオンライン授業の続くブラジル。オンラインシステムでの授業に先生も生徒も慣れ始め、工夫次第では、希望を感じる新しい勉強のスタイルになって来ている事を感じる風景です。




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