ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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シャッターは下ろし、シャッターの扉を開閉して営業している店

シャッターは下ろし、シャッターの扉を開閉して営業している店

 新型コロナウイルスの変異種などでウイルス感染者が再び増加し、3月6~19日まで、サンパウロ州全域がコロナウイルスの外出自粛規制でもっとも厳しい赤レベルを超えて紫レベルに指定されました。年末年始の休暇やカーニバルの時期以来の厳しいレベルになります。

 サンパウロ州の外出自粛規制レベルは、厳しい順に、赤、オレンジ、黄、青の5段階に分けられてきましたが、サンパウロ州では今回は紫に指定され、ブラジル南部の州ではさらに限界態勢に入った黒レベルに指定されています。

 これまで一番厳しかった赤レベルでは、食料品店や銀行、薬局、公共交通機関など、必要最低限の商業活動のみが認められます。夜間の外出も、20時から翌朝5時までが原則禁止されています。

 メトロの駅も通常オープンしている出入口の数を減らされます。


正面の扉は閉鎖しているが、予約して裏口から店内に入る約束をするワッツアップのメッセージ

正面の扉は閉鎖しているが、予約して裏口から店内に入る約束をするワッツアップのメッセージ

 ショッピングセンターや飲食店、美容院、文化施設、公園などは、オレンジレベルにならなければ営業再開が認められません。ただし、飲食店などはデリバリーかテイクアウトは認められています。

 オレンジレベルまで営業が再開できないものの、この一年で既に同じ状況を経験して来たことから、表向きは営業していなくても、予約制にして、裏口から入って店内で営業している店もあります。

 他にも、シャッターは下ろしていますが、戸を叩いて合図して、シャッターの戸口部分だけを開閉して、お客さんに応対している店もあります。店にとってもお客さんにとっても、二週間営業活動を停止されると不自由する場合もあります。

 規制は尊重して感染は気をつけながらも、表からは見えなくても、臨機応変にひっそりとコロナ禍を乗り越えている街の人々の姿があります。


建物の裏口(白い扉。イメージです)

建物の裏口(白い扉。イメージです)


3月6日から19日まで、赤レベルに指定されたサンパウロ州の外出自粛規制

3月6日から19日まで、赤レベルに指定されたサンパウロ州の外出自粛規制


出入口の数を減らすために閉鎖されたメトロの出入口

出入口の数を減らすために閉鎖されたメトロの出入口


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