ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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国際赤十字社のボランティアから卵型チョコレートとセスタ・バジカを受け取る女性

国際赤十字社のボランティアから卵型チョコレートとセスタ・バジカを受け取る女性

 4月4日はブラジルでは復活祭の祝日でした。例年、ブラジルの子供たちが楽しみにしているのが、卵型のチョコレートです。
 
 卵型チョコレートは、学校や友人、親戚などからプレゼントされることが多いですが、今年の復活祭はこれまでで一番厳しい外出自粛令が出されていました。人と会う機会も減り、失業や世帯収入が減少した家庭もあり、卵型チョコレートは量の割には高く、子供の数が多いと出費もかさみます。

 そんな事情を受けて、「卵型チョコレートで愛を届けたい」と、サンパウロにある外国からの移民と難民を支援するNGOアフリカ・ド・コラソン(通称PDMIG)が、4月16日、800個の卵型チョコレートを子供のいる100人に配布しました。


チョコレート会社カカオ・ショウが寄付した卵型チョコレート

チョコレート会社カカオ・ショウが寄付した卵型チョコレート

 卵型チョコレートの配布を企画したのは、同NGOのアブドゥルバセット・ジャロールさん(シリア出身、31)。シリア戦争から自らも難民となったアブドゥルさんは、世界各国に自身の甥や姪も離散しています。世界各地で大変な思いをしている甥や姪の事を思い出しながら、ブラジルでも同じように大変な状況にある、外国から来た両親の子どもたちに優しいまなざしを向けます。

 卵型チョコレートをブラジルの社会基金を通じて寄付したのは、ブラジルのチョコレート会社カカオ・ショウで、配布には国際赤十字社が協力しました。


NGOの関係者と卵型チョコレートの受け取りに並ぶ人々

NGOの関係者と卵型チョコレートの受け取りに並ぶ人々

 コロナ禍であることを考慮して、約4時間の配布時間帯に1時間で25人ずつ、事前予約を受け付けて、子供の人数分だけ卵型チョコレートが配布されました。

 マスク以外にも、必要な人には、セスタ・バジカ(保存食品の詰合せ)と各家庭の子供の人数に合わせてマスクが手渡されました。中南米、アフリカ、中東を中心に、サンパウロに暮らす世界26カ国の110家族がこの寄付を受け取りました。


身体障害者が作った子ども用マスクの寄付

身体障害者が作った子ども用マスクの寄付

 4月中旬からブラジルは60歳以上がワクチン接種を受けられるようになり、学校も各校の判断で対面授業が再開されました。最も厳しい紫レベルの外出自粛令から、4月18日には2段階下げただいだい色レベルに緩和され、商業活動及び宗教活動も制限付で認められます。24日には、レストラン、美容室、文化活動及びスポーツジム等の活動が制限付で再開されます。

 コロナ禍以前と全く同じ状況に戻る日の目途は見えませんが、ブラジルではNGOアフリカ・ド・コラソンのように、生活が大変な人へ少しでも支援の手が差し伸べられるように活動する人々がいます。


チョコレート会社カカオ・ショウが寄付した卵型チョコレート

チョコレート会社カカオ・ショウが寄付した卵型チョコレート


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