ブラジル

ブラジル:サンパウロ

日下野 良武(くさかの よしたけ)

◎職業;ジャーナリスト、ブラジル文化研究家
◎居住都市;サンパウロ市(ブラジル国)

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入り口付近(2016年)

入り口付近(2016年)

 第23回「フェスチバル・ド・ジャパン(日本祭り)」(主催:ブラジル日本都道府県人会連合会)が7月15~17日、同市の「サンパウロ・エキスポセンター」で開催される。2020、21年はコロナ禍で中止になっており、久しぶりの開催だ。

 今回のキャッチフレーズは「夢を現実に」(日本語訳)。在ブラジルの41県人会と日系福祉団体(7団体)が参加の予定で、相談コーナーなども会場内に設置。日系人農家が育てた野菜や果物など食品関係だけでも44店舗が並び、舞台では日本舞踊や琴の演奏などが披露される予定だ。


2019年舞台でのリベイロン・ピーレス 日伯文化協会による「皿踊り」

2019年舞台でのリベイロン・ピーレス 日伯文化協会による「皿踊り」

 中でも各県の郷土料理ブース前には行列ができるほどの人気で、ほぼ全県が参加出店する。特に、日本食品はブラジル社会に幅広く浸透し親しまれており麺類、おにぎり、焼きそばなど挙げたらきりがない。ブラジル北海道協会は、「今回、ニシンが届かず大根おろしを付けた秋刀魚焼にします」(大沼宣信会長談)とのこと。


 ジョゼ・谷口同実行委員会委員長(80、ブラジル和歌山県人会会長)は、「日系、非日系を問わず日本文化に触れたい人たちが楽しみにしている。待ちに待った開催でうれしいです。これからも引き続き毎年行いたい」と、流暢な日本語で抱負を述べる。

 来場者は年々増え続け前回の19年は約20万人だった。今年は最低10万人を見込んでいる。日系、非日系の割合を調べるのは難しいが、非日系の若者が増えているのは間違いない。それだけ日本文化がブラジル社会で受け入れられている証左だろう。


食のブース(2017年)

食のブース(2017年)

 コロナ禍がまだ終息しない中、混雑が予想される。大丈夫か。7月初め現在、ブラジルにおける感染者数は約3600万人、死者66万人と言われる。現在も増加傾向で衰えていない。マスク常用者だけの入場可や換気など、感染防止対策を徹底してほしい。



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