台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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入口に置かれた案内図

入口に置かれた案内図

 過去2年開催されなかった日本留学展。新型コロナウイルスの感染拡大で日本と台湾の出入国に制限があったため、中止は仕方がないところだと思います。

 今年に入り、感染は拡大しているものの、日本も台湾も階段を一段ずつ踏みしめて上るような感じで出入国の制限を緩和するようになりました。それに合わせ、海外に目を向けた企画、イベントも活発化するようになってきました。

 日本留学展も7月16日に高雄、17日に台北で開催されました。

 3年前、多くの出展者、来場者で賑わった会場でしたが…


空間が目立つ場内の様子

空間が目立つ場内の様子

 まず、出展者が3年前と比べ、大きく減った印象でした。3年前は、留学生を対象にした不動産や生活をサポートする企業も来ていたのですが、今年はゼロ。奨学金などを扱う公的機関の出展はありましたが、民間企業はゼロ。現在の出入国の状況を考えたら、仕方がないところでしょうか。

 来場者も、もっと少ないかな…と思ったのですが、以外に多く、夏休みの日曜日ということもあってか親子連れも目立った印象でした。


岡山大学のブース

岡山大学のブース

 出展のメインは、大学と専門学校。しかし、日本から来て、PR活動を行うことは困難なため、多くが採用していたのが日本の大学と回線をつなげ、日本在住のスタッフが来場者の問い合わせに答える方式を採用していました。

 また、台湾に事務所があるか、当該大学の卒業生らがいるところは、ブースに接客担当がいて、簡単な質問に対応し、踏み込んだ質問は日本の担当者が答えるような形を採用していました。

 大学だと台湾でも知名度があり、人気が高い早稲田大学、慶應義塾大学のブースに長い列ができていましたが、一橋大学、大阪大学の国立難関大学にも長い列ができていました。

 専門学校だとアニメ、マンガ、声優といった台湾よりも日本で学びたいと思える学科があるところに人気が集まっていました。


すでに空になった資料置き場

すでに空になった資料置き場

 会場でPR活動ができないところは、配布用の資料のみ出していていましたが、私が到着した午後2時台にはほとんどが空になっていました。

 これにはただただびっくりで、3年前よりも受け取るものが少なくなり、寂しく感じました。


2箇所設けられた座談会会場の一つより

2箇所設けられた座談会会場の一つより

 会場内には、2箇所座談会のスペースが設けられていて、動画で学校案内を行っているところがありました。また、設備の操作担当兼通訳のスタッフが日本とつながった際に、質疑応答に対応する姿が見られました。

 上の写真は、日本留学経験があるスタッフによる体験発表の時の様子ですが、この時は会場に設けられた席がすぐ埋まり、外まであふれるくらいでした。

 様子を見ていて、現状を踏まえて考えると、仮に入学が決まっていても、留学ビザが取得できるのか、と心配にもなるのですが、その先を見越した日本留学展開催になっていると感じました。

 この日本留学熱が今後も冷めないことを祈ります。


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