伝統調理具を使った「煮もの」バーベキューコンテスト
2009.11.10 up
この調理器具、puchera(プチェラ)と呼ばれます。バスク語表記ではputxeraとなります
ビルバオの北西、車で30分ぐらいのところに、プチェラという珍しい調理器具で有名なバルマセダ(Balmaseda)という町があります。毎年10月23日のサン セベリノ(San Severino)の日には、バルマセダでプチェラコンテストが開かれます。参加者はみんなこのプチェラを持ち出して、町の好きなところで、豆やジャガイモ、辛口ソーセージ(チョリソ)などを煮込んで料理して、その味を競います。
プチェラの中はこんな感じです。下には炭を入れ、その上に鍋をのせて調理します。20世紀の初めに、バルマセダの町に鉄道が開通して汽車が走るようになったとき、汽車に乗る作業員がその石炭を使って汽車の中で調理をしてお昼ご飯を食べていたんだそうです。
この日は町の守護聖人のお祭りなので、学校はお休み。子供から大人までみんなでこの料理大会に参加していました。自分の店の前や、広場や、街角や、教会の横の屋根の下や、みんな好きなところでプチェラを使って料理していますが、食べるのは作った人達。見に来た観光客の私達はにおいをかぐだけなのがかなり残念です。
お祭りの時は、どこの村でも女の子たちはこの青色のスカートをはきます。もともと漁業を手伝って港で働く女性の服だったのですが、今はお祭りの時のおきまりの衣装です。少し裾からみえる白いレースがかわいいです。
このプチェラ、見ていると私も欲しくなったのですが、お値段はかなりします。よく見る中型を売っていましたが、200ユーロは下らないお値段でした。でも見た目もきれいなこのプチェラ、私もいつか手に入れてこのコンテストに参加してみたいです。
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