外出中、スペインで迷わずトイレに駆け込むためには
2009.11.03 up
スペインで外出中トイレに入る時まず困るのがトイレのサインを探すこと。一番多い表示がこの「ASEO(アセオ)」と「SERVICIO(セルビシオ)」。
会話では英語の「bath」にあたる、バニョ(baño)も使われますが表示サインで見ることはほとんどありません。私が住むところはバスク地方なので、「KOMUNAK」の表示もよくみかけます。
さて、トイレの場所はわかったけれど、今度は、どちらが女性用、男性用トイレか、選ばなければいけません。
男性や女性の人形やマークがあればいいのですが、一番よく見るのが、「S」と「C」のサイン。あなたなら、どちらを選ぶでしょうか。
なんとなく「セニョール」とか「セニョーラ」で男女を表すような気がするけど、それじゃどっちも「S」になってしまいます。
答えは、Cは「Caballero」(カバィエロ)のことで男性、SはセニョーラのSで女性です。
物覚えが悪い私は最初の頃はすぐ忘れて毎回、夫のところへ聞きに帰っていました。「Caballero」は馬を意味するカバヨ(Caballo)から来ていて「紳士」という意味ですが,昔の紳士は馬に乗ってきたからなんでしょうね。
スペインで外出中にトイレに行きたくなったとき、役に立つのは、本当はサインを読むことより、トイレそのものがどこにあるかを知っておくことかもしれません。
日本なら地下鉄や地下道、公園なんかにはよくトイレがありますが、スペインには日本のように公衆トイレがあまりありません。あっても、小さくて汚かったり、お金を入れて扉を開くものが多いです。
一番いいのは、バルに入ることです。バルとは、お酒も飲めるカウンター付きの喫茶店のようなところです。
スペインは「バル文化」と呼ばれるぐらいみんなそこへ寄って休憩したりおしゃべりするのが大好きで、どんな田舎にもありますし、町ならどの道にも必ずバルがあります。
そして、バルには必ずトイレを置かなければならないんだそうです。
「用を足すのはバルで」。
これがスペイン人の間でも常識です(日本のコンビニ的使い方ですね)。
バルの数の多さから考えると、スペインでトイレを探すのは日本でトイレを探すより簡単かもしれません。
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