スペインで受ける西語検定試験
2009.11.14 up
私が勉強に使ってる模擬問題集。CDもついてます。おすすめです
11月13日、DELEという外国人のためのスペイン語検定試験をビルバオで受けます(正式名称はDiplomas de Español como Lengua Extranjera)。
そのために、現在は詰め込み勉強中。
夏中ゆっくり勉強するために模擬問題が7回分入っているこの写真の教本を夏前に買いました。
気がつくともう秋。
とても全部はできそうになく、白いページをたくさん残したまま、試験に臨むことになりそうです。
この試験は、毎年5月と11月に全世界で行われます。
もちろん日本でも受験できます。
おもしろいのが、国によって受験料が違うこと。
私が今回受けるintermedio(中級)はなんと、スペインでは124ユーロ。
とても高いです。
日本で受けると、何故か同じ中級でも、受験料は100ユーロ。
ちなみに、inicio(初級)は、スペイン102ユーロ、日本80ユーロ。
実施団体のある本家本元のスペインで受験する方が高いなんて、とても不思議です。
試験内容はを少し詳しく書きます。
面接以外を除いても3時間半の長い試験です。
筆記=選択式で、長文読解が4記事、長文穴埋め20問。選択文法問題が40問。
作文=手紙と論文。それぞれ200単語ぐらい。
リスニング=4文章。各文章につき3問づつ問題が出る。
面接試験=4コマ漫画の説明をする問題と与えられたテーマについて指示されたポイントを押さえながら語る問題。
個人的な意見ですが、日本の西検よりは、試験の質は100倍ぐらい、いいです。
スペイン語の能力をバランスよく伸ばすことを目的にどの教本も作られていますし、テストもそれを試すものです。
日本で西検をうけたときは、受験料は確かに安いですが、高校の中間テストのようにわら半紙で問題が出てきてびっくりしたことがあります。
この試験、国籍ごとの合格率とかがDELEのホームページに載っててちょっとおもしろいです。
2005年のものですが、初級レベルは全体の合格率は80%だったのですが、80%を超えた国籍のうち高い方から、
1位ドイツ人
2位イタリア人
3位スラブ系(ポーランド人など)
4位ポルトガル人
5位ギリシャ人、となっています。
ちなみに、日本人と韓国人は一緒にされてて、12位の合格率48%、13位、中国人とチベット人は一緒になってて37%です。
おもしろいのが、このドイツ人とイタリア人の合格率の試験の難易度による変化で
中級のテストになると、合格率かの順位が
1位 イタリア人(まだまだ勉強しなくてもうかる?)
2位 ドイツ人(努力だけではカバーできないところもあるのか)
そして、中国人(合格率35%)と日本人の順位もひっくりかえります。
日本13位の最下位に!(合格率29%)
まあ、スペインに住んでる中国人は圧倒的に日本人より多いですし、住んでいれば話せますもんね。
ところが、上級レベルのテストになると、ドイツが返り咲きで1位になる一方(合格率57%)イタリアは転落し7位の48%に。同じラテン語系なのに、やっぱり上級を極める努力はドイツ人に負けるのか、と考えました。
中国は10位まで上がりますが(ま、受験者数もきっと日本より多いはず。超優秀な人達も多いはずです。)日本韓国ははやっぱり13位の最下位のままです。
(合格率24%)詳しくグラフを見たい方はどうぞ。
http://diplomas.cervantes.es/docs/ficheros/200712120001_7_7.html
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