ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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サンパウロ市立市場の名物の具だくさんのサンドイッチ

サンパウロ市立市場の名物の具だくさんのサンドイッチ

 サンパウロはもちろん、ブラジル全土ではバールと呼ばれる飲食店が至る所にあります。バールではサンドイッチなどの簡単な軽食やブラジルで一般的な食事(ご飯、フェイジョンという豆料理、肉料理、サラダなどがセット)が食べられ、気軽にアルコール類を飲むこともできます。パンを販売していることもあります。
 
 ブラジルの飲食店で食べられるサンドイッチはハムや肉類、チーズなどがかなりボリュームたっぷりに挟まっているという印象があります。
 とりわけサンパウロ市立市場は、具だくさんのサンドイッチが食べられることで有名です。挟む具は色々な種類を選べます。パン・フランセースと呼ばれる小ぶりのフランスパンに挟まれます。
 上の写真は3種類のハムやサラミ、チーズ、トマト、レタスが何層にもなって挟まれており、価格は15レアル(約750円)です。平日はランチタイムに、週末は一日を通して、市立市場名物の具だくさんのサンドイッチを多くのお客さんが食べています。


サンパウロでおなじみの具だくさんサンドイッチ「ベイルート」

サンパウロでおなじみの具だくさんサンドイッチ「ベイルート」

 サンパウロ市立市場の具だくさんのサンドイッチよりも前から、バールのメニューでおなじみの具だくさんサンドイッチがあります。「ベイルート」と呼ばれる種類のサンドイッチです。
 ベイルートはレバノンの首都の名前です。ブラジル人は、レバノンの首都ではなく、サンドイッチの名前でベイルートという名前になじみがあります。
 ブラジルにはかつて、レバノンやシリアなど中東からの移民がたくさん訪れました。おそらくレバノン人がブラジルで売り出し始めたサンドイッチなんだろうと想像させられます。


鉄板の上で「ベイルート」を作るときの様子。パンとそれぞれの具が焼かれている。

鉄板の上で「ベイルート」を作るときの様子。パンとそれぞれの具が焼かれている。

 「ベイルート」は中東で食べられる円形の薄型パンに具が挟まれます。挟む具によっていくつかのメニューがあります。
 基本の具は牛肉や鶏肉を細かくしたもの、ベーコン、卵、ハム、チーズ、トマト、レタスです。
 作る時の様子が、まるでお好み焼きやもんじゃ焼きを作っている状況を想像させられます
 鉄板の上で、パンやそれぞれの具が同時に焼かれ、全て焼き上がる頃に、一枚のパンの上に具を重ねていき、もう一枚のパンで挟んで完成します。
 パンの厚さよりも具の厚さの方が大きい「ベイルート」は、直径20~25センチくらいあります。食べ応え十分です。手で持っては食べにくいので、ナイフとフォークで切り分けながら食べます。女性なら2人で分けてちょうどよいくらいのボリュームです。
 サンパウロ市なら身近なバールで食べられる「ベイルート」の価格は、平均7~15レアル(約350~750円)程度です。ごく一般的なランチ価格です。
 


「ベイルート」が載ったメニュー

「ベイルート」が載ったメニュー


ナイフで切り分けると食べやすいサンドイッチ「ベイルート」

ナイフで切り分けると食べやすいサンドイッチ「ベイルート」


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2 - Comments

Asukaより:

2010 年 06 月 22 日 02:43:00

具の層の厚さに驚き!です。食べ応えがありそう。ドイツではトルコのケバブがポピュラーで、こちらもボリューム満点ですが、具の多さでは、ベイルートが上だと思います!

tomokoより:

2010 年 06 月 22 日 08:08:12

 食はアラブにあり!?なんてことかもですね。
 ブラジルはなんでもボリュームの多い国のように思いますが、近頃はインフレで、値段を上げる代わりに量を減らしているなと感じることもあります。ボリューム的にはちょうどよくなってきたかなという感じもするのですが・・・

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