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台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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敗者復活戦第2試合に敗れ、落ち込む南湖高中(ナンフーガオジョン)の選手たち

敗者復活戦第2試合に敗れ、落ち込む南湖高中(ナンフーガオジョン)の選手たち

 台湾の高校バスケHBLの女子の予選は、12チームがAとBの二組に分かれ、上位3チームが準決勝リーグに進出。各組の4位と5位が最終日の敗者復活戦にまわり、上位2チームが準決勝リーグに進出します。

 今年の敗者復活戦で見た涙は、あまりにも切なく、胸をしめつけられるものでしたので、それを紹介させて頂きます。


 


自分たちの目の前にいるチームが勝ったら準決勝リーグ進出が決まるので、気を取り直して応援しますが…

自分たちの目の前にいるチームが勝ったら準決勝リーグ進出が決まるので、気を取り直して応援しますが…

 その主役は南湖高中(正式名称:台北市立南湖高級中學)。

 前年は過去最高の5位。
 以前紹介した金甌女中(ジンオウニュィジョン)と決勝トーナメント進出を激しく争いましたが、今年は低迷。敗者復活戦での準決勝リーグ進出を目指しました。

 初戦は勝ったものの、2戦目で約2時間の休憩を挟んで2連戦を行なった金甌女中に敗れ、試合後は1枚目の写真のようになりました。

 選手たちの前にいるコーチも涙をこらえ、「あなたたちは、相手に負けたんじゃないんだよ、自分たちに負けたんだよ」などと選手たちに話をしますが、話せば話すほど選手たちの嗚咽は止まらず、ずっと写真のような感じでした。


コーチの最後の話を聞いてから、最後の敬礼

コーチの最後の話を聞いてから、最後の敬礼

 試合には敗れても、次の試合の結果次第で準決勝リーグ進出が決まるとあって、気を取り直して、勝ってほしい学校の応援にまわります。

 応援のおかげか、その学校が一時逆転し、希望が出てきましたが、それもほんの数分のみ。

 最後の2分くらいから、敗退の現実を受け止めなけらばならない空気が選手たちを支配。試合終了後は、上の写真のようにコーチが最後の話をしましたが、止まった涙が思い出したかの如く再び流れ落ちてきました。


チーム全体での最後の声出しも涙声でした

チーム全体での最後の声出しも涙声でした

 コーチの話が終わってからは、上の写真のように円になり、最後の声出しとなりましたが、そのかけ声も涙声。円が解けた後は、あちこちで泣き崩れる選手の姿がありました。


3年生がコーチに呼ばれ、涙の抱擁です

3年生がコーチに呼ばれ、涙の抱擁です

 その後、コーチが3年生の選手たちを呼び止め、これまでの労をねぎらいました。

 その際、上の写真のように1人1人抱擁していきますが、多くの選手がその胸の中で泣き崩れていました。

 3年生の選手たちは、応援に来ていたOGの選手たちや、敗者復活戦を勝ち上がった選手たちとも抱擁を交わし、涙をぬぐっていました。


 こうした涙のシーンは、台湾ではあまり関心がないようで、撮影しているのは、いつも私だけです。私は、ついついもらい泣きしながら撮影しています。

 今後も、こうした涙を紹介させて頂きますので、日本の皆様だけでなく、台湾の皆様もどうかよろしくお願いします。


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