ヨーロッパ諸国の中でも、その酒豪っぷりはつとに有名はオランダ人。大人ならまだしも、最近はティーンの急性アルコール中毒が大きな社会問題になっています。

ティーンというのは、12歳以降を意味しますが、この「12歳」というのが、ちょっとしたポイント年齢なのです。日本と同じくオランダでも中学1年生に当るのですが、すでに小学校を卒業していることもあり、周囲が大人扱いを始めるのです。日本でいうならば、成人（20歳）をむかえるのとちょっと似たような感じです。

そのせいか、12歳になると好奇心と背伸びから、アルコールを飲みたがるティーンたちが後を絶ちません。ただ、むやみに禁じたりすれば、陰でこそこそと飲酒するティーンの数が更に増えるだろう、という厚生省からの憂慮もあり、最近ではアルコールが全く入っていない飲料が、ティーン向けに発売されることになりました。

これなら、ジュースと全く同じですし、いくら飲んでも問題がないということで、特に女子を中心に人気急上昇中です。

ちなみに、こういうノン・アルコール飲料と謳った飲料は、ジュースとまるで同じ材料で製造されているのです。違いは、ボトルのデザインだけ。ワインのような形のボトルに入ったジュースを飲みながら、「ちょっと大人」の感覚を気取るティーンたちの姿を見ていると、ほほえましく思えてくるようです。

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