スウェーデンの食卓では、食事の際にロウソクを灯すことも多くあります。家庭では個人それぞれの好みや宗教により皆様まちまちですが、レストラン、特にディナー時は卓上にロウソクが置いてあることがほとんどです。
部屋の照明も蛍光灯よりも白熱電球の割合が多いスウェーデン、穏やかで目にやさしい光ですが、それだけでは明るさ、特に手元の照明が足りないこともあります。
メニューが読みにくい、折角の料理も十分目で楽しむことが出来ない、というのでは困りますが、そこはロウソクの炎が解消、しかもレストランならではのムードも演出できます。
またレストランなど広い場所では、照明の電気代も多大なもの、電灯の代わりにロウソクを使うだけでも大幅な節約につながります。また冬場ですとロウソクの熱で多少なりと室温が上がるため、暖房の節約にもなります。
ディナー時のみならず、営業時間内は常時卓上にロウソクを灯しているレストランもあります。キリスト教会の行事でロウソクを使うことは多くあることですが、同様にロウソクの炎こそが食べ物に対する祈り、と考える信仰者も多いからでしょう。
スウェーデン語でロウソクの炎はlevande ljus/レーバンデ・リョース、つまり「生きた光」と言われますが、この表現からは、キリスト教を裏付ける秘められた敬虔な意味を連想させます。
アンテーィクなデザインのロウソク立て。このように来客時の食卓にロウソクを灯す人もいます
家庭でも食事時にはロウソクを灯すこと習慣としている人もいます。宗教的な祈りの意味を込めてという人ももちろん多いのですが、ロウソクの炎のある生活が好きだから、節電のため、と人それぞれです。
ロウソクを使わなくても、食卓の真上からランプを吊り下げていたり、卓上ランプを置いている家庭が多くあります。やはり、白熱電球の間接照明だけでは明るさが足りないためです。
アンティークなロウソク立てが多く見られることから昔は食卓にロウソクを置くことがより一般的であったようですが、特に子どもやお年寄りのいる生活では危険が多いのは事実、安全面からも最近は電灯を選ぶ人も多くなっているようです。
ちなみにマッサージの時にも薄暗いほうがリラックスできますね。部屋の照明を消しロウソクを炎だけにすると、ロウソクの炎ならではの穏やかな光加減と適度な温かみが伝わり、最高の雰囲気になるように思います。
レストランの各テーブルにロウソクが置いてあります
レポーター「山本 グィスラソン 由佳」の最近の記事
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