スウェーデン

スウェーデン:ウメオ

山本 グィスラソン 由佳(やまもと ぐぃすらそん ゆか)

職業:音楽関係
居住都市:ウメオ(スウェーデン)

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我が息子も8月から小学生、7月8日、幼稚園最後の日を迎えました。
日本であれば、子どもも親も晴れ着姿で卒園式に出席し、卒園証書をもらい、園児が練習してきたダンスや歌を披露したり、園歌を歌う…などと思われるかもしれませんが、スウェーデンにはそのような卒園の儀式はありません。幼稚園では最後の日まで普通に生活します。


息子が通っていた幼稚園の庭

息子が通っていた幼稚園の庭

スウェーデンの幼稚園は、1クラス10~15人、多くても20人程度、年長、年中などの区別なく、大きい子も小さい子も同じクラスに混ざっています。この8月に小学校にあがるクラスメートは、息子を含め3人です。
卒園式がなく最後まで普通に過ごすとはいっても、先生方がプレゼントを用意したり、幼稚園内で簡単に送別パーティーを行ったりということはよくあります。息子は先生が内緒で作っていたというDVDをもらってきました。

あとは、最後の日までに、幼稚園に置いてあった衣類、子どもがこれまでに描いた絵などを全て持ち帰る必要があるぐらいです。


幼稚園最後の日にもらったDVD、中身は園児が自分たちで作った物語でした

幼稚園最後の日にもらったDVD、中身は園児が自分たちで作った物語でした


子ども達が物語をDVDにする前に撮ったという写真です

子ども達が物語をDVDにする前に撮ったという写真です

7月上旬から1ヶ月、通常の幼稚園は夏休み期間となりますが、その間に仕事などで託児が必要な親のために、一部の幼稚園で子どもを受け入れています。

卒園近くなる6月頃から、小学校に関する説明会も行われまれ、学校生活について情報を得ます。
学習の時間帯は8~12時は皆さん学校にいることになりますが、その前後(朝6時~、夕方5時半ぐらいまで)Fritid(フリーティード)と呼ばれる学童保育に相当するものがあり、小学校と同じ施設で過ごします。

小学校でも入学式はありません。
8月初旬から始まりますが、1~2日目は親も一緒に学校に付き添い、子どもが新生活に慣れるまで約一週間は短めの滞在とし、その後普通の時間帯で通います。8月初旬は全時間帯フリーティードとしての通学、実際に学習時間がはじまるのは8月中旬からです。


幼稚園で描いてきた絵や、遊んでいる写真をまとめて本にしていたのを、持ち帰りました。日本に行く飛行機を描いたりしています

幼稚園で描いてきた絵や、遊んでいる写真をまとめて本にしていたのを、持ち帰りました。日本に行く飛行機を描いたりしています

最初の一年間は就学前クラスと呼ばれ、息子は8月からこのクラスに通うことになり、その後9年間の義務教育になります。
赤ちゃんだった息子がもう小学生とは早いものですが、卒園式も入学式もないのは、楽なようで淋しい気もします。


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