スウェーデン

スウェーデン:ウメオ

山本 グィスラソン 由佳(やまもと ぐぃすらそん ゆか)

職業:音楽関係
居住都市:ウメオ(スウェーデン)

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ヘアカットをする場所は、日本では美容院と理容院がありますが、どちらかというと美容院は女性向き、理容院は男性向きという傾向がありますね。
最近はその境目が少なくなり、美容院でカットしている男性も多く見られ、男女とも大歓迎と宣伝したり、理容や美容といった言葉を使わずに「ヘアサロン」などと称して営業している店も増えています。

しかしスウェーデンには元々から、ヘアサロンに「男性向け」「女性向け」のタイプ別がありません。

スウェーデン語で理(美)容院は「frisör(フリソール)」、日本のように美容院と理容院といった単語の区別がなく、もちろん男女共通です。(本来は「美容」とは「容姿を美しくすること」、「理容」とは「容姿を整えること」と定義され、営業目的も区別されているそうです)
日本と比較しても昔から社会的に男女平等が進んでいることも、このような単語の派生につながっているようです。


プレイランド内に設置されている子ども向けのfrisör、料金は高くなりますが大人の利用も男女とも可能です

プレイランド内に設置されている子ども向けのfrisör、料金は高くなりますが大人の利用も男女とも可能です

このように男女共通のヘアサロンがごく一般的ですが、女性のカットのほうが時間と手間がかかるため、女性は平均2割ほど料金が高く設定されている「frisör」が多くなっています。(なかには男女同料金、長さ別などとしている店もあります)
また、子どもや高齢者、学生などを対象に割引料金を設定している店も多くあります。

カット料金に関して言うと、一般に日本より高く、350~400クローナ(約5000円前後)が相場、100クローナの格安店から1000クローナの高級店まであります。
パーマやカラーも、一般に日本の2倍ぐらいが相場です。

また研修中の身であることを顧客に承知してもらった上で、研修生が低料金で提供しているサロンもあります。


移民が営業している「frisör」もあります。母国語であっても通じないことも多く誤解されやすい「ヘアスタイルのリクエスト」は他言語ではなおさら通じにくいので、事前にヘアスタイルの絵を描いた紙や、希望するヘアスタイルの本を持っていくほうが無難です

移民が営業している「frisör」もあります。母国語であっても通じないことも多く誤解されやすい「ヘアスタイルのリクエスト」は他言語ではなおさら通じにくいので、事前にヘアスタイルの絵を描いた紙や、希望するヘアスタイルの本を持っていくほうが無難です

そこで気になる技術は…というと、これはスタイリストの腕によるのでもちろん一概に言えませんが、平均すると日本のほうが優れているように思います。
料金が高い割に…と思うところですが、日本と比べてもパーマをかけている人が少なく、ストレートのロングヘアの女性が圧倒的に多いので、まっすぐ切る技術だけあれば良い、というのが現実のようです。




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