オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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オランダの風習(?)ともいえるべきものに、「Geboorte Kaart(へボールテ カート)」というものがあります。これは、赤ちゃんが誕生したその日に、親戚や友人に送るカードのことです。


誕生カードの見本はこんな感じ

誕生カードの見本はこんな感じ

カードの中には、赤ちゃんの名前やその由来などが書いてあり、体重と身長、親の名前などが印刷されています…えっ?印刷?とお思いになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。


オランダでは、赤ちゃんが生まれたら、出来るだけ早くに印刷所へ駆け込み、我が子の身長と体重、そして名前が記されたカードを印刷してもらうよう依頼するのが、しきたりなのです。
もちろん、そのカードは即、郵送しなくてはなりません。なぜでしょうか?


オランダは、自宅出産が80%以上を占める国であり、赤ちゃんも母親も、家で記念すべき日を迎えます。その当日には、家族はもちろんのこと、友人や同僚、近所の人たちを家に呼び、赤ちゃんを見せることがほぼ義務付けられているのです。電話で報告すればいいじゃないか、と思うのですが、そこにはこだわりがあるようで、何があってもカードを作って招待するのが伝統となっています。


印刷会社の内部。カードの見本もたくさん

印刷会社の内部。カードの見本もたくさん

そんなわけで、大きな都市の印刷所は24時間営業をしている店もあるほど。気軽に立ち寄れる、ちょっとしたカフェのような雰囲気があるのでリラックスもでき、出産で慌しくも、駆け込み甲斐がある、といえるかどうか?はわかりませんが、このカードを送る習慣、ちょっと面白い伝統の一端といえそうです。


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