フランス

フランス:ボルドー

針谷綾子(ハリガイアヤコ)

職業…シャトーでのワイン販売/ぶどう畑(シーズン時)
居住都市…ボルドー(フランス)
→こちらで記事をかきはじめた頃はニュージーランド南島のブレナムに滞在していました。2012年の夏から夫の仕事の関係でフランスのボルドー地方のマルゴーに住み始めました。現在滞在7年目です。ボルドーレッドで有名なワインの町です。ボルドーは小さなパリと呼ばれており、観光地としても人気があります。

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きれいなお花も供えられ大切にお墓が守られています

きれいなお花も供えられ大切にお墓が守られています

国が変われば様々な習慣や儀式などの方法も違います。
先日、南フランスのぶどう畑の敷地内に大切に設置されているお墓をみました。昔は遺体を自由に好きな場所に埋めることができたので、友人のお父さんのおじいさんはそこに埋葬されたんだそうです。このお墓は1892年に作られ、お父さんのおじいさんのお墓として建てられ現在はお父さんのおばあさんも一緒に葬られているそうです。現在は法律で自由に埋めることは禁止されていますが、友人のお父さんはいずれこのお墓にはいりたいと望んでいるそうです。
ただこの様に自由に敷地内に作られたお墓では、部外者も自由に敷地にはいることが容易にできるため、かざってあるお花(現在では通常、造花の鉢植えをおく人が多いんです)やお供え物を盗んだり、お墓のドアの取っ手が壊されて盗まれていたりと、本来敬意を示すべきお墓に対して、悲しい出来事も起きるそうです。


建てられた1892年と印字されています

建てられた1892年と印字されています

そこから興味がわき、少しフランスのお墓とお葬式事情を調べてみたんです。フランスでは現在、火葬か土葬かを選択できます。カトリック教会が禁止していた火葬を認めたのが1963年で、現在火葬を選ぶ人が増えてきています。特にパリでは敷地や経済的な理由もあり火葬を選ぶ人は40%におよぶそうです。現在は火葬場がフランス全土に124か所あります。フランスで火葬が行われた場合は、70%が遺灰を自宅にもってかえるそうです。自然の中へ散骨する人はわずか2%しかいないそうです。


日本ではお盆があり、お墓参りをする時期とされています。フランスでは11月1日がLa Toussaint(万聖節)といって祝日で、この日が日本でいうお盆やお彼岸に近いんです。全ての聖人を祝う日でFête de tous les saints(諸聖人の祝日)を略して「Toussaint」 と言われているんだそうです。故人を偲んでお墓参りを行う日でもあり、鉢植えの菊を持って行く習慣があるんだそうです。
それぞれの国での様々な習慣を知り理解することの大切さを実感しています。




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