スウェーデン

スウェーデン:ウメオ

山本 グィスラソン 由佳(やまもと ぐぃすらそん ゆか)

職業:音楽関係
居住都市:ウメオ(スウェーデン)

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皆様の中にはピアスに興味のある方もいらっしゃると思いますが、穴あけはどのようにされていますか。現在は耳たぶにとどまらず、体の至る場所に開ける人が増えていますが、スウェーデンでも同様です。

日本では業務としてピアスを開けることができるのは医療機関のみ、アクセサリー店などで開けることは違法とされています。しかしスウェーデンでは「ピアスの穴を開けるために病院に行く」というのは考えられない話、医療機関はあくまでも病気の治療に行く場所といった国民観念が強いようです。

ピアス穴あけの代表的な場所は「美容院」
おしゃれの一環として捉えられるピアスは、美容院で行うことが適切と考えられているようです。
またはアクセサリー店やタトゥー店でも穴あけを実施している場所があります。

感染リスクのある業務ということで衛生所に届出の必要があり、もちろん血液に触れる部分は使い捨て、消毒なども法的に定められた衛生条件に基づいて行う必要があります。その条件をクリアしていれば、ピアススタジオの設置なども問題ないようです。

しかし日本の医療機関で処方されるようなピアスホール専門の消毒液などは、用意されていないことが多いようです。
ホールが完成するまで付けっぱなしにしていれば特に問題が無い、もしかぶれたりなど異常が現れた場合のみ病院に行けばよいと考えられているようです。


美容院の一角に並ぶ見本ピアスと料金表 アレルギー対策として、ファーストピアスの主流はやはりプラスチックやチタン製です。

美容院の一角に並ぶ見本ピアスと料金表 アレルギー対策として、ファーストピアスの主流はやはりプラスチックやチタン製です。

スウェーデンでは他の一部の欧米諸国にあるような、産まれてすぐにピアスを開けるというような慣習は特にありませんが、ピアスを開けている子どもは少なくありません。移民が多いこともあり、各国の文化によりまちまちといったところです。

日本でも最近は子どもにピアスを開ける親が増えていることは問題視されていますが、私個人的にも、自分で十分な意思表示のできない年齢の子どもにピアスを開けることは、子どもを傷つけているようで賛成できません。


アクセサリー店で開けることも衛生条件をクリアーしていれば認められています。それにしても宣伝ポスターの顔が子どもとは…

アクセサリー店で開けることも衛生条件をクリアーしていれば認められています。それにしても宣伝ポスターの顔が子どもとは…

しかし日本と大きく事情が違う点は、自分で開けることが出来るピアッサーはスウェーデンでは販売されていません。
ピアスの穴を開ける場合は、やはり美容院で開けることがスウェーデンでは第一の選択肢です。

もちろん医療機関で開けることが衛生上一番安全と思いますが、アクセサリー店でピアッサーを買って自分で開けることと、スウェーデンで主流の美容院などで開けることと、どちらがより衛生上問題が少ないのかは疑問ですね。




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