スウェーデン

スウェーデン:ウメオ

山本 グィスラソン 由佳(やまもと ぐぃすらそん ゆか)

職業:音楽関係
居住都市:ウメオ(スウェーデン)

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クリスマスが近くなると、店頭に広く流通する「ルセカット」と言われるパンがあります。

いわばサフランで色づけされた黄色いパンですが、ご存知のとおり「サフラン」は最も高価なスパイス、スウェーデンの店頭では防犯のため、サフランだけは他のスパイスとは異なりレジで保管されていることがほとんどです。

スウェーデンでは多くの場合、一袋0.5グラム入りで販売されていますが、時価の変動が激しいのもサフランの特徴、10~40クローナ程度まで幅があります。クリスマスシーズンには、家庭でもルセカット等を作る人が増えるため、サフランの値段は気になるところです。


スーパーで販売される「ルセカット」ここでは1個10クローナ(約130円)、5個で40クローナですが、コンビニでの値段は約2倍です。

スーパーで販売される「ルセカット」ここでは1個10クローナ(約130円)、5個で40クローナですが、コンビニでの値段は約2倍です。

私自身サフランの価格を目にとめてみたことはほとんどなかったのですが、2009年には最高価格を記録し、一袋約40クローナもしていたそうです。

この年にもルセカットは普通に購入でき、ルセカットの価格が特に高いという印象もありませんでしたが、ちょうど2009年のクリスマス時期の記事
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2009113062346
に改めて目を留めると「ルセカットの黄色が薄い」ことがわかります。恐らく経費節約のためサフランの使用量を減らしていたのでしょう。

その翌年2010年にはサフランが半額の一袋20クローナ程度になったものの、売上は2%しか増えなかったとのこと、ごく少量を用いるスパイスということもあり、値段が下がったからと買う人が増えるというわけでもないようです。2011年にはさらに値下がりし、相場が一袋15クローナ程度になったそうです。


今年出回ったルセカットを見て、例年より高いなあ…と感じていたので、サフランも高騰しているのかと思いきや、今年は比較的安価とのこと、一袋10~15クローナ程度で販売されているそうです。
言われてみると今年売られているルセカットは黄色が濃い様子、サフランの使用量でルセカットのコスト調整しているように見えます。
もちろん小麦粉や卵など他の原材料の原価にも影響受けるので、ルセカットが高価な原因はサフラン以外の何かにあることと予測できますね。

しかし、今年サフランが手頃に購入できるのであれば、サフランを使った料理も色々研究してみたり、自宅でルセカットを焼いてみたりもしたいと、ふと思っています。




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