スウェーデン

スウェーデン:ウメオ

山本 グィスラソン 由佳(やまもと ぐぃすらそん ゆか)

職業:音楽関係
居住都市:ウメオ(スウェーデン)

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デパートの入り口に掲げられた「すべてにハートの日」

デパートの入り口に掲げられた「すべてにハートの日」

バレンタインデーの風習は各国で見られますが、スウェーデンでは「バレンタイン」とは言わず、「Alla hjärtans dag/アッラ・ヤッタンズ・ダーグ(すべてにハートの日)」と言います。

2月14日はすべての人にハートを贈る日、ということで、恋人や家族はもちろん、友人や社内などでお世話になっているすべての人が贈ると貰うの両方の対象となり、日本のように女性が男性にチョコレートを差し出すのとは異なります。
「すべてにハートの日」に老若男女が一斉に愛情表現をする日とされているため、日本で言うホワイトデーのような慣習はスウェーデンにはありません。

「すべてにハートの日」が過ぎても大抵2月中はハートグッズが店に並んだりポスターにハートが使われていたり、ハートが至るところでひしめき合っています。カレンダーにも2月にはハートが描かれていたり、2月は「ハート月間」とも言えます。


雑貨屋にもハートグッズが並びます

雑貨屋にもハートグッズが並びます


食器洗い用ふきん、PUSS(キス)と大きく書いてありますが、このふきんに書かれた文章は「あなたが食器を洗ったら一回キスしてあげる」スウェーデンの雑貨によくある「モノに文章をマッチさせるセンス」にはいつも感銘します。

食器洗い用ふきん、PUSS(キス)と大きく書いてありますが、このふきんに書かれた文章は「あなたが食器を洗ったら一回キスしてあげる」スウェーデンの雑貨によくある「モノに文章をマッチさせるセンス」にはいつも感銘します。


カフェの看板にもハート、カップケーキのPRです

カフェの看板にもハート、カップケーキのPRです


電停のパネル、ファッションもハートでアピール

電停のパネル、ファッションもハートでアピール

「すべてにハートの日」を最も重要視するのは、「父の日」「母の日」と同様、各商店です。国民の慣習というよりは、ハートをシンボルマークに用いて「プレゼントにいかが?」とPRすることでの売り上げ向上のねらいとして「すべてにハートの日」をはじめとする「ハート月間」が設けられているような雰囲気です。衣服店では早くもこの時期から新製品の春物が並びはじめる頃なので、それらを宣伝する重要なチャンスとも言えるようです。

しかし何がともあれ、寒くまだ薄暗い2月、至るところで見かけるハートにホワっと癒されるのも良いですね。


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