スウェーデン

スウェーデン:ウメオ

山本 グィスラソン 由佳(やまもと ぐぃすらそん ゆか)

職業:音楽関係
居住都市:ウメオ(スウェーデン)

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2012年1月1日から、レストランでの食事に対するスウェーデンの付加価値税が、25%から12%へと引き下げされました。
付加価値税(MOMS)とはいわば消費税で、大抵のものに25%、アルコールなど一部を除く食品類には12%、交通機関や劇場チケットには6%が内税で加算されます。(レシートをみると価格のうちMOMSが何クローナ、と書かれています)

従来は、レストランはサービス業として25%のMOMSが適用、(テイクアウトの場合は食品とみなされ12%)されていましたが、今年よりイートイン、テイクアウトともに12%となっています。(但しアルコール類の注文は25%)


「MOMSの引き下げによる値下げ」をPRするピザ店

「MOMSの引き下げによる値下げ」をPRするピザ店

MOMSが引き下げとなったことで、レストランでの食事もしやすくなったのでは、と皆様は思われるのではないでしょうか?
実際に値下げしているレストランも見かけます。メニュー全体を数%値下げしているレストランもあり、ランチや日替わりに限定して値下げを実施しているレストランもあります。

しかし現実には、MOMSの引き下げに伴い値下げしたレストランは7軒に1軒程度といわれており、大抵のレストランは値段は据え置きで営業を続けています。
その分は会社の利益にしたい、というのが営業する側の本音というのは間違いなさそうですが、移民の経営者が圧倒的に多いアジア料理店などでは値下げしているレストランが特に少なく、スウェーデン語が通じず経営者にもMOMSの引き下げについて伝わっていなかったケースも多いと言われています。

レストランでは多くの若者も働いています。今回のMOMSの引き下げは、若者が働きやすい環境にすることでレストランへの雇用を促し、失業率を低下させることがねらいでもあるようです。





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