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卒業生の答辞
ユーモアたっぷりの在校生の送辞でしたが、卒業生も負けていません。
こちらも私が知っている日本の卒業式と違い、原稿をそのまま読み上げるつまらないものではありません。在校生、恩師の先生、父兄への感謝の言葉を、ジェスチャーやボードを交えて述べました。そして在校生の送辞へもユーモアたっぷりに返し、場内は笑いが絶えないものになりました。
卒業証書授与の様子
お芝居、ダンスの終了後、行なわれたのが卒業証書授与。
各クラスの代表が、張碧娟（ジャン・ビージュェン）校長から卒業証書を受け取ります。
卒業生から恩師の先生への花束贈呈
その後、3年生担当の先生2人が卒業生へ送辞を述べました。こちらは、授業の延長という感じのお話で、おしゃべりの声が止まない状態になりました。
先生の送辞の後は、上の写真の花束贈呈が行なわれました。
この光景を見ていると、先生と生徒が良好な関係をうまく築いていることが分かりますね。
卒業歌合唱の様子
卒業式も最後の段階に入り、自主制作の映像で3年間を振り返り、収録された各先生のお祝いメーセージを聞きます。
その後は、上の写真のように卒業式の実行委員会に携わった卒業生が全員集合し、あいさつを行ない、自分たちで制作した卒業歌を合唱。
卒業歌の場内映像は、下記URLをご参照ください。
http://www.youtube.com/watch?v=1Jb481_xYzk&feature=related
最後は卒業生が全員起立して校歌を斉唱し、卒業式は終了しました。
様子を見守ってきた先生と抱擁を交わす卒業生（右のTシャツ姿）の1人
約3時間、最初から最後まで楽しく見ることができた台北市立第一女子高級中學（通称：北一女・ベイイーニュィ）の卒業式でした。日本ではこうした卒業式は見られるでしょうか？
ただ、私の中では、本当の意味の卒業式は、卒業式終了後に見られた上の写真かな……と思います。様子を見守ってきた先生と、卒業式実行委員会のメンバーで、式中のお芝居で主役のアリスを演じた卒業生が最後に交わした抱擁です。
卒業式を見ているだけでも、場内の装飾、進行、来賓の接客、映像など、準備や仕事の範囲が大きく、実行委員会のメンバー1人1人の苦労、心労は相当なものだったと思います。式の最中、残念ながら大小問わず失敗がありましたが、それも乗り越え、最後まで式をやり遂げました。先生たちも必要以上に目くじらを立てることなく、最後までその様子を見守っていました。
卒業式実行委員会のメンバーは、この卒業式を通して、単に達成感を得ただけでなく、先生が授業で教えられないことをたくさん学んだと思います。それを見守る先生たちも、我慢して見守ることの難しさを痛感したことでしょう。
上の写真には、卒業生と先生のそれぞれの思いが出ていると思います。
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