再上陸だ、モスバーガー
2013.02.16 up
摩斯漢堡(モースー・ハンバオ)=モスバーガー
上海という街は大変便利なところであり、他地域在住邦人の皆さんにいつも羨ましがられます。
特に食に関しては話題に事欠くことなく、日本でなじみの店の出店も数多く見られます。
寿司という生ものを扱いながらも上手に中国人や外国人の人気を得て
順調に店舗数を増やしているがってん寿司、いつも若者で賑わっているサイゼリヤや和民、
日本でのうどんブームの勢いに乗って上海へ進出したはなまるうどんに丸亀製麺などなど、
名前を挙げればキリがありません。
そんな中で今回は、「再上陸」を果たした店に足を運んでみました。
上海市内を縦横無尽に走る軌道交通の3、4、9号線の駅がある宜山路(イーシャン・ルー)、
そこから歩いて10分足らずのオフィス街に昨年12月オープンした「摩斯漢堡(モースー・ハンバオ)」。
「漢堡」とはハンバーガーのことで、
「摩斯漢堡」は、皆さんおなじみのモスバーガーの中国語名です。
店内でメニューを見てみると、トマトとミートソースが特徴の「モスバーガー」はもちろんのこと、
みんな大好き「ライスバーガー」もあります。
上海にはマクドナルドやケンタッキー、バーガーキングなど、
ハンバーガーを食することのできる大きなチェーン店がいくつもありますが、
ここはお米でできているライスバーガーに大きな期待がかかります。
実は私が移住して来た頃、浦東にある第一八佰伴(ヤオハン)と、
ファッションストリートである淮海中路にほど近い場所に店があり、
これはありがたいと喜んで訪れたことがあるのですが、似ても似つかぬものが出て来て、
がっかりしたことがありました。
「MOS NEWS(http://www.mos.co.jp/company/pr_pdf/pr_121205_3.pdf)」によれば、
上海に出店していたのは1994年から1997年まで、しかし私が移住したのは2002年なので、
私が訪れた店はすでに本家モスバーガーが撤退した後の店舗を別の経営者が
そのまま利用していたものだったと思われます。
当時撤退することとなったいきさつはわかりませんが、
現在の上海への「再上陸」、機は熟したと言えるのではないでしょうか。
「現点現做.最好吃.」注文を受けてから作る、それが最も美味しいという意味です。
ぐだぐだ言ってないで早速注文してみましょう。
現在上海の店舗で販売されているバーガー類は期間限定品を含む15種類。
そのうちライスバーガーが6種類、主食が米であるこの地域で新鮮さを印象づけるのにふさわしい
ラインアップと言えるでしょう。
その中でも今回は海鮮かき揚げの入った「海鮮珍珠堡(16元)」と「焼肉珍珠堡(16元)」を
選んでみました。
あ、やっぱりモスバーガーに来たからには、「モスバーガー(16元)」も忘れずにね。
「台湾で最初のライスバーガー」とあります。上海のスーパーでは中華系メーカーによる冷凍ライスバーガーが売られています。おそらく台湾にもたくさんあるのでしょうね。
注文が入ってから作るのはここでも同じ。
座席についてしばらく待っていると、注文したものが届きました。
2つのライスバーガーとモスバーガー、そしてポテト。
袋に入れたままで食べるモスならではのスタイル、
口を閉じるのに貼ってあるシールを見るだけでもワクワクしてきます。
しかし、元気すぎてすでにとっちらかったようにあふれているタマネギを
どうやって食べようかなとちょっと悩んでしまいますね。
ちょっと脱線して先にセットメニューのポテトを。
アツアツのホクホクで美味しいです。これはバーガーも楽しみだな。
左:焼肉珍珠堡 右:海鮮珍珠堡
ライスバーガーは、それぞれもう少しソースが欲しいところ。かき揚げにサクサク感がなくて残念だな。
ハンバーガーのパティはジューシーさに欠けるなあ……。
数日前に買って食べたという友人も日本のものに比べて75点ぐらいかなと言い、
どうしても日本のものを基準に見てしまう私たち日本人は引き算をしてしまって
辛口批評になりがちですが、調理スタッフの若者たちが腕を磨いて活躍してくれるものと信じて、
今後に期待したいと思います。
ちなみに、3つのバーガーを私一人で食べたわけではありませんので、念のため。
次回は、チェックし忘れたモスチキン(現地名は和風炸鶏)も買ってみなくちゃ。
*摩斯漢堡 宏匯店
上海市徐匯区中山西路1602号 宏匯国際広場1楼
軌道3、4、9号線「宜山路」駅 3番もしくは5番出口
TEL:(021)6083-6381
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