オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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オランダの一般小学校では、プレゼンテーション能力を高めるために、「発言」させることに重きを置いています。その際、子どもたちに求められるのは、「大きな声で、しっかり語尾まで話す」こと。きちんと適切な言葉を選ぶなど、細部には、あまりこだわらずに、発言だけを重視するようです。


発言することはいいけれど、内容にこだわられると・・・

発言することはいいけれど、内容にこだわられると・・・

この発言なのですが、苦手な子どもにとっては苦痛のようです。特に月曜日になると、「週末は何をやったか?」をクラス内で発表しなくてはならないからです。しかし、よくよく子どもたちに聞いてみると、クラスメートの前で直立して話すことが苦手、といった理由があるわけではなく、「週末に、特別に何もやらなかった」子どもが多く、何を話せばいいのかわからない、という子がほとんどだからなのです。


両親共働きがほとんどのオランダ、親たちにとっては週末くらい、ちょっと休みたい!といったところ。実際のところ、週末にはスポーツの稽古事をやっている子どもは、対抗試合などがあり、両親も必ず応援に行くため、結局は娯楽的なことが行ないにくい現状もあります。


みんなで先生と一緒に、楽しく発言できればいいのに!

みんなで先生と一緒に、楽しく発言できればいいのに!

私の子供たちも、この「月曜日の発言」にうんざりしています。話題づくりのためだけに、毎週末、遊園地や動物園に行くことは出来ませんし、天気が悪ければ、家で映画鑑賞したりして過ごす程度で親の私は充分だと思っています。しかし、担当の先生によっては、それだけでは不十分。近くの公園にピクニックに行った、と発言した娘に対し、担任は、「たったそれだけ?」と言ったとか。他のクラスメートは、田舎のおじいちゃんとおばあちゃんの家に行った、と発言したら、「他に、どこか別の場所へは行かなかったの?週末は土曜日と日曜日の2日間あるでしょ?」・・・。


こうなると、楽しく発言する気分も損なわれてしまう、と考えるのは私だけではないようで、クラスメートの親たちも、この「発言」には、頭を少々痛めているようです。さて、どんな発表があったのでしょう・・・帰宅する子どもたちに、聞いてみようと思います。


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