台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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2月14日14:30〜16:00のサイン会であいさつをする細田守さん

2月14日14:30〜16:00のサイン会であいさつをする細田守さん

 台北國際コミック・アニメフェスティバルでは、日本から来る声優、漫画家といったクリエーターたちのサイン会が最大の魅力です。ただ、そのサイン会の整理券を巡り、購買バトルが繰り広げられ、罵声や怒号が聞かれたのは以前紹介しました。

 しかし、台湾のファンがそこまでしてサインをもらいたいのは、日本から来たクリエーターの皆さんが見せる一期一会の精神があるからではないかと思います。その精神は、私自身見習わないといけないものでもあります。

 今回は、その精神を発揮した細田守さんのサイン会を紹介します。


東販のブースで延長開催されたサイン会の様子

東販のブースで延長開催されたサイン会の様子

 細田さんは、アニメ監督で「時をかける少女」、「サマーウォーズ」といった作品を残し、昨年上映された「おおかみこどもの雨と雪」では興行収入42.2億円で、昨年の映画興行収入ランキングで5位に入る活躍を見せました。

 その「おおかみこどもの雨と雪」は、台湾でも昨年8月10日から上映され、作品の完成度やシナリオで映画ファンの高い評価を集めました。
 
 その細田守さんが台湾で初のサイン会を行なう、ということで、多くのファンが集まり、熱気に包まれました。


こうして一人一人に語りかけるのも細田さんの魅力

こうして一人一人に語りかけるのも細田さんの魅力

 サイン会が始まり、上の写真のように一人一人に声をかけながらペンを走らせた細田さんですが、その影響で時間内に終わることができず、23人分残ってしまいました。

 その23人のために、会場を東販のブースに移し、再開されましたが、サイン会で見せた丁寧な姿は変わりませんでした。


イラストも一人一人違うものだったそうです

イラストも一人一人違うものだったそうです

 上の写真は、サイン会の会場で撮影したある方のサインですが、名前はもちろん、背表紙の裏に残したイラストも全部違うものだったそうです。

 それ故に時間内に終わらないのも納得ですが、会場を変えても最後まで一人一人丁寧な姿勢を貫いた細田さんには、ただただ脱帽です。


サイン会終了、おつかれさまでした

サイン会終了、おつかれさまでした

 上の写真のように、東販のスタッフの皆さんや細田さんと共に日本から来られたスタッフの皆さんの拍手で、サイン会は終わりました。細田さん本人だけでなく、サイン会中の細田さんを支え続けたスタッフの皆さんも本当にいい仕事をされました。

 この一期一会のコミュニケーションが、8月15~20日に開催予定の漫画博覧会でも見られることを祈ると同時に、日本の魅力を知るきっかけの一つになれば、と思います。


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