オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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毎年8月に新学期を迎える、オランダの各学校ですが、来年から、オランダの小学校で英語とオランダ語による、バイリンガル授業が開始されることになりました。現在、英語の授業は小学校低学年生向けに、週1時間~5時間を目安に行なわれていますが、これでは完全習得までに時間がかかりすぎる、と文部省を中心に懸念され、検討された結果だということです。






カードを使ってゲームをしながら英語を習得。

カードを使ってゲームをしながら英語を習得。

一般オランダ人の子どもたちは、すでに7,8歳で、英語をうまく操れるほど、語学に長けた子が多いように思います。子どもたちに人気があるアニメも、その多くがオリジナルの英語で放送されることや、英語の本を積極的に読ませる風潮があることなどがその理由にあるのかもしれません。


すでに、全国500校ほどの中学校では、特定科目を英語で教えているところもあります。この試みは、開始から10年ほど経過していますが、成果は上上とか。高校卒業時ですでに、完全なバイリンガルになっている生徒がほとんどだそうです。


ハイ・ティーを楽しみながら英語を学ばせる小学校も。

ハイ・ティーを楽しみながら英語を学ばせる小学校も。

果たして、小学校低学年生であっても、バイリンガルの授業についていけるのでしょうか。英語とオランダ語がミックスされ、母国語であるオランダ語習得に差し障りがあるのでは?という考えは、杞憂にすぎない、とする文部省。「外国語習得は、年齢が若ければ若いほど上達が早い」というデータを元に、ある程度、どの小学校も最初は実験的に行なってみるということです。


ちなみに、我が子たちが通う小学校でも、英語教育には熱心です。読み書きのための教材は、なんと、スヌーピーやガーフィールドなどの漫画!これを元本でよみこなし、単語を書き出しながら英語に接しているうちに、自然と英語が話せるようになっているので、とても驚きました。オランダ語と英語は共通点もある言語なので、習得しやすい、ということもあるでしょう。しかし、確かに子どもたちの習得は予想以上に早くて驚愕。これならば、小学校卒業までにバイリンガル、も当たり前、といえそうです。


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  • 2 コメント

2 - Comments

道下より:

2013 年 08 月 27 日 08:54:18

英語教育のジレンマは日本も同じですね。さて、英語の必要性を国としてどう考えるかが問題ですよね。子供たちの習得力は大人が考えるレベルよりはるかに高いですが、そこをどう判断するのか。さらにいえば、何を目的にするのかが重要でしょうね。単に英会話ができる程度では日本のように中途半端な国際理解教育になりかねませんが…

石田より:

2013 年 08 月 28 日 17:59:32

日本にいるだけなら、英語必要ないですもんね。
うんうん。

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